> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/3号
2011/4/25更新

遼は900万円、松山くんは牛乳配りのボランティア
ゴルファーの活発な支援活動


マスターズでローアマに輝いた松山英樹は仙台市内の避難所に牛乳を配るボランティアをすると表明

 東日本大震災から1カ月以上が経ち、支援活動の輪がさらに広がっている。

 14日(木)に開幕した男子ツアー「東建ホームメイトカップ」は「東日本大震災チャリティゴルフトーナメント」と銘打ち、入場料の全収益のほか、東建グループと、主催者の東建コーポレーション・左右田稔社長からそれぞれ1億円の合計2億円を義援金として被災地に送ることを発表した。

 大震災の影響で一時中断していた女子ツアーも同週に再開。15日(金)からの「西陣レディスクラシック」を、被災地の復興支援を趣旨として大会名を「心を一つに 西陣レディスクラシック・東日本大震災復興支援チャリティ」と改め、入場料収益の50%に加えて、会場内でさまざまなチャリティイベントを開催して義援金を集めた。さらにLPGAは、選手は大会毎に獲得賞金の3%を復興義援金とすることを決定した。

 石川遼は、今季の獲得賞金の全額と1バーディにつき10万円を寄付することを表明しているが、マスターズでは20位タイの賞金9万3200ドル(約790万円)と、4日間14バーディ分の140万円を加えた約930万円を被災地に送ることになった。

 4位タイのルーク・ドナルドは1バーディにつき5000ドル(約41万5000円)を寄付すると発表しており、バーディ21回、イーグル1回をマーク。11万5000ドル(954万5000円)を被災地に送った。


仙台市出身の岩田寛。父親が経営するゴルフ練習場も被害を受けた

 米女子ツアーを主戦場としている宮里美香も、日米両ツアーのメジャー大会で獲得した賞金を全額、義援金として寄付する意向を発表したが、今季メジャー第1戦、クラフトナビスコの7位賞金、約5万ドル(約420万円)を寄付している。

 また、横峯さくらが「横峯さくら東北関東大震災義援金口座」を開設して支援活動を行っているほか、原江里菜と岩田寛(ともに東北福祉大出身)はそれぞれ500万円を寄付。熊本出身の古閑美保と笠りつ子は、熊本市内で開催されたゴミ拾いのイベントに参加。終了後に開催されたチャリティオークションで集まった義援金を、日本赤十字社を通じて被災地に寄付した。


バーディの他にもウェアなどをオークションに出品し、義援金にしたドナルド

 このほか、今月行われた千葉オープンプロの部で優勝した増田伸洋は優勝賞金200万円の半額100万円を義援金として千葉日報福祉事業団に委託。岐阜オープンでは選手賞金の10%及びギャラリーから集めた義援金の合計で196万848円を、兵庫県ゴルフ協会と県ゴルフ連盟では、同協会に加盟する県内のクラブ来場者などから集めた1000万円を寄付。関東ゴルフ連盟では、東北ゴルフ連盟に200万円の見舞金を送った。

 一方、大震災に伴う原発事故で風評被害を受けている茨城県を応援しようと、有楽町・東京交通会館で行われたマルシェ(農産物産直市場)に参加、同県産野菜の安全性を訴えたのは片山晋呉だ。収益の一部が被災地への義援金に充てられた。

 被災地への支援活動は、今後もまだ広がっていきそうだ。

 
【関連記事】
2011/ 4/26 ゴルファー、プロ、ゴルフ場…広がる被災地支援活動の輪(1)
2011/ 4/26 ゴルファー、プロ、ゴルフ場…広がる被災地支援活動の輪(2)

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です