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週刊ゴルフダイジェスト 2/8号
2011/1/31更新

1R「34」に挑戦してみる?
将軍様も回ったコースで北朝鮮初のゴルフ大会開催

 北朝鮮で国際アマチュアゴルフ大会が開催されるらしい。参加者を募っているのは、英国ルピン旅行社と中国・丹東の中国青年旅行社(CYST)。開催されれば北朝鮮初の大会となるが、一体どんな大会か意図を調べてみた。

 両社の特設サイト(www.northkoreanopen.com)によると、大会は4月26~30日に行われ、参加費は999ユーロ(約10万9,000円)。費用のなかには、中国~北朝鮮間の列車運賃、ビザ発給代行費、5つ星級ホテルでの宿泊費(4泊)や食費はもちろん、レンタルクラブ代や3日間の観光代金も含まれており、「ハンディ18以下の全世界アマが参加可能」だという。

 会場は1987年に竣工した平壌ゴルフ場(6,800ヤード・パー72)。HPによると、「キム・ジョンイル総書記が1991年の初ラウンドでホールインワン1回含む39アンダーを記録した」伝説のコースらしいが、実際に同ゴルフ場を訪れた韓国ゴルフ記者は「虚偽妄説」と笑う。

「同会場では2005年8月にKLPGAツアー公式戦が開催され、30人の女子プロが参加しましたが、優勝したソン・ボベですら初日67、2日目70の成績。彼女も『フェアウェイが見た目よりも狭くグリーンも遅い』と手こずっていました」

 同記者によると、当時は南北交流が今より活発で、先のツアーが開催されたが、近年は議論すらされないという。
「延坪(ヨンピョン)島砲撃で南の援助が途絶え経済が苦しいなか、外貨獲得の方策なのでは。中国旅行社によると、北から打診があって企画された大会らしい」

 そこで気になるのが募集状況だか、HPの参加者インフォメーションは「準備中」。中国旅行社にも電話したが、「ノーコメント」。

 北朝鮮は外来語を使用しない国内風土ゆえに、ゴルフ用語もグリーンが「チョンジャッチ(=定着地)」、OBは「ウォルギョン(=越境)」、バンカーは「モレパンヘムル(=砂望外物)」と独特だけに、参加ゴルファーは苦戦を強いられることも必至。

 
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