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週刊ゴルフダイジェスト 8/10号
2010/8/2更新

市内唯一のゴルフ場を守れ!
潰れたコースを市民が買い取り


平日は40人と少ないが、土日には約200人が来場する紋別CC

昨年1月に自己破産し、破産管財人に管理されていた紋別CC(北海道)が、紋別市民有志によって設立された新会社で新たに6月3日(木)から営業をスタートした。

 同CCでは破産後の昨年4月、地元の漁業協同組合長、商工会議所会頭、観光協会会長ら15人による「紋別CCを運営する会」が結成され、仮営業を続けながら、破産管財人からゴルフ場施設の買い取りを目指した。

「このまま放っておいたらゴルフ場がダメになる。市内で唯一のゴルフ場だけに、何とかして会員だけでなく市民で買えないかと考えた」(門別町法人会・柴田喜久雄さん)

 そこで一口20万円で会員を募ったところ、約300人が名乗りを挙げ、破産管財人である坂口唯彦弁護士から約5,200万円で買い取ったという。

「固定資産評価額はもっと高いが、管財人としては実勢価格に応じた価格でしか売却できない。ほかに買い手もなく5,200万円での売却が決定した」(坂口弁護士)

 営業再開以来、利用客は平日で約40人、土日で約200人。
「従業員もコース管理7人、事務関係、キャディ各4人の合計15人と必要最小限に抑えていることもあり、現状では十分採算が取れる」(前出・柴田さん)

 厳しい経済状況で破綻するゴルフ場が少なくないが、市民主導で自主再生を図った同CC。清川CC(神奈川)、鳩山CC(埼玉)など破綻したゴルフ場を会員主導で再生したところはあるが、市民が手をあげての再生劇は今回初めて。今後の同CCの行く末を見守りたい

 
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