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週刊ゴルフダイジェスト 7/13号
2010/7/2更新

「藍のゴルフはゴージャス!」
今季4勝で世界ランク1位になった宮里藍


10戦4勝と脅威の勝率を誇る宮里藍。世界ランクと同時に、今年は賞金女王も夢ではない位置まできた

 宮里藍が今季10戦4勝のハイペースで勝星を挙げ、ついに日本人初となる世界ランク1位の座を獲得した。アメリカ本格参戦から5年。ショップライトLPGAクラシックでは夢だった「アメリカ本土での優勝」も達成した。

「ナンバーワン? ぜんぜん実感ないですよ」と笑い飛ばした宮里。今季4勝目を挙げたコースは、ツアー最短の6150ヤード。とはいえ最終日ノーボギーの64は、優勝争いをしていたM・J・ハーが、
「藍のゴルフはゴージャス! 私もああいうプレーがしたい」
というほど完璧なゴルフだった。

 これまでなぜか勝つのはアメリカ以外(仏、タイ、シンガポール、メキシコ)。「アメリカ本土で勝ちたい」の夢が今回ようやく現実となった。

 最終日の前日25歳の誕生日を迎えた直後の勝利で、1987年の岡本綾子が達成した日本人年間最多勝利記録に並んだ。

 思い起こせば米ツアー本格デビューを果たした2006年、憧れのアニカ・ソレンスタムと初めて最終日最終組を回ったのが今回勝った大会。そのときは2人とも序盤で後続に抜かれ、
「藍、私たちも、もっとバーディ獲っていかなきゃね!」
とラウンド中に励まされた。結果は崩れて13位タイに終わったが、敗戦の経験を活かし、その翌週のメジャー、マクドナルドLPGA選手権(現LPGA選手権)でトップ3に食い込んでいる。

 アニカやオチョアといった歴代世界1位が偉大だっただけに「私が世界一になっていいのだろうか?」と悩んだ時期もあった。だが実際ナンバーワンになってみて気持ちは吹っ切れた。

 ランク1位が次々に現役を引退したため、記者会見で「あなたは引退しませんよね?」と聞かれ、「しませんよ(笑)。メジャーに勝ちたいですから」と答えた宮里にとって今回はゴールではなく通過点。

 世界のアヤコが叶えられなかった樋口久子につぐ日本人2人目のメジャーチャンピオン、さらに昨年から言い続けている「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを目指し、宮里がいま新たなスタートラインに立った。

 
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