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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/13号
2010/4/1更新

パッティング好調で復活したエルスの陰に
新コーチ、M・フィルマターの存在あり

 ここ数年、低迷していたアーニー・エルスが今月に行われたWGC「CA選手権」で、およそ2年ぶりの優勝を果たした。続けて、「アーノルド・パーマー招待」でも2勝目を飾っている。勝因はエルスの持ち味でもあるビッグドライブではなく、打ち方とギアを改造したというパッティングにあった。


左写真は昨年までのパッティングスタイル。それにくらべ、今年は前傾角度が深くなっている

その復調のきっかけを与えたのは、同じ南アフリカ出身のマリウス・フィルマター氏だ。

 彼はプロゴルファーであると同時に、インストラクターとしても活躍しており、パットの名手で知られるブラッド・ファクソンをはじめ、ショーン・オヘア、チャド・キャンベル、マーク・オメーラなどのコーチも務めているというツワモノ。

 専門はショートゲーム、特にイップス研究の第一人者として有名。その広範囲な知識を活かし、パッティングストロークの電子解析機器の開発にも携わっているという。

 そんな彼のアドバイスにより、エルスはアドレスとストロークを改善。以前よりも腰を曲げて前傾角度を深くし、シャフトと左腕を一直線にしたスタイルに変更した。それにより、アドレスでボールを真上から見るようにすることで、ヘッド軌道を以前より直線的に動かすストロークに変えたのだ。

 それにあわせて、シャフトの長さも36.5インチから、35インチ(オデッセイ ホワイトアイス#5)と1.5インチも短いものに変更して使用している。

 この好調の結果は、優勝を含めて、データとして平均パット数にも如実に表れている。

 昨年の113位(1ラウンド平均29.3パット)から、3月24日現在では27位(1ラウンド平均28.45パット)と、飛躍的に上がっているのだ。

 身長194センチの大男、アーニー・エルスが、飛ばしのほかに今後どれだけパッティングでアドバンテージをとるか。悲願のマスターズ初制覇に向け、オーガスタの高速グリーンでカップに入れまくる姿を、ファンならずとも楽しみだ。

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