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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/23号
2010/3/12更新
地域ごとの「春秋5連休」の分散案。
ゴルファーへのメリットはある?

 地域ごとに連休を分散させて、渋滞など混雑緩和と観光需要の掘り起こしをはかるという観光立国推進本部の原案が政府案として提示され、関係各方面で波紋を広げている。




 今回示された案は、現行の春と秋の祝日計6日を休日ではなく平日とする代わりに、月~水の3連休を作り、土日から連続5日間の休日とするもの(右図参照)。

 また、その連休を、全国5ブロックに分け、週をずらして地域ごとに順次実施することにより、渋滞の緩和や旅行代金の低価格化など、需要の平準化もはかれるとしている。

 この影響をいろいろ聞いてみると、
「影響があるのは2割程度のゴルフ場、それも長野や北海道、リゾート系のゴルフ場では」(八王子CC・大石順一総支配人)
「連休の長期化は昨年のシルバーウィークと同様、ゴルフ場にとっては好ましくない」(ゴルフ場を全国展開するPGMグループ・草深多計志社長)
ゴルフツアー専門のジェット&スポーツは、「地域の休日に合わせた出発日設定のツアーは出てくると思う」(同社・木戸啓子専務)

 ゴルフ場サイドはすぐさま好影響が現れるという意見は少なかったが、それでも、分散連休がとれるなら、ゴルファーのメリットとしては、区域の境界に近い地域のゴルファーには、連休中に平日ブロックへ行き平日料金でプレーできるメリットはある。ゴルフツアーでも、出発日を決めた地域限定ツアーなら“安近短”のゴルフツアーを楽しむことも可能だろう。

 一方デメリットとしては、連休の長期化で「人気ゴルフ場の一極化が進むことも考えられ」(大石支配人)、行きたいゴルフ場が満員ということも起こりうる。

 この連休制度について男子ツアーを主管するJGTOは、
「地域の学校が休みになれば、トーナメントで子どもが参加できるイベントが増加する。ボランティアも参加しやすくなる。地域とのつながりがあるトーナメントが生まれる可能性もある」(山中博史JGTO専務理事)と期待を寄せる。

 関係各分野との意見調整の必要もあり、導入は早くても2012年以降と見られている。ゴルファーにとって朗報になり、かつ景気回復につながれば、大変結構な案ではあるのだが……。

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