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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/16号
2010/2/5更新
20年以上も前のピンアイ2を
ミケルソンが使用してひと騒動

 フィル・ミケルソンが、米ツアー第4戦ファーマーズ・インシュアランスオープンで、ピンアイ2のウェッジを使用した。ピンアイ2は今から20年以上前のモデル。しかもこのウェッジを使うにあたって、新しい溝ルールもからんで、使用可、いや使ってはならないと混乱が起きていた。


かつて一世風靡したピンアイ2。今後も米ツアーで使われるか?

 実はピンアイ2のウェッジは、今年からツアーで実施されている溝規制ルールからは「適合クラブ」として登録されている。

「1990年に、当時角溝をめぐってUSGAとピン社が裁判で争っていたものが和解して、これ以降に作るピンアイ2は、溝の規制を受けたものにする一方、これ以前に作られたクラブはそのまま適法とするという形で合意しました」(ピン社広報山下氏)。

 ところが、R&Aはこれを認めておらず、R&A統括の試合では使用不可となっており、2つのルールが並存することになっている。

 ミケルソンは、
「USGAに(適合確認で)クラブを送ったが、そのクラブは、適法で認定されているが、これを使ってのプレーは勧められないと言ってきた。しかし、重要なのはゴルフのルールで、私や他のプレーヤーがこれを使っても何の問題もないと思っている」と語り、かつて学生時代に使ったピンアイ2を使用したのだ。

 ほかにも、ジョン・デーリーやデーィン・ウイルソンらがピンアイ2を使用。この動きにはほかのプロの間から批判めいた意見も出てきている。20年以上前のクラブにスポットライトが当たった今回の“騒動”、どういう展開になるのだろうか。

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