週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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　09年12月にNHKで放送した『石川遼18歳の賞金王』。ゲストの杉原輝雄に司会者が「尾崎選手も鮮烈なデビューを果たしましたが、あの時とはちょっと違う感じ」というと、「人間的にも比較にならない。素晴らしいですよ、石川くんは」と発言。この真意を杉原本人に聞いた

　僕が言ったのは尾崎くんの批判じゃなく、石川くんは人間としても素晴らしいということ。彼はコメントや態度も素晴らしい。だから尾崎くんだけじゃなく誰とも彼は比較にならないということ。僕が18歳のころはプロにもなっていず、世間から見れば普通の人間以下で比較さえできない。

　僕らが反省すべきこともある。プロはいつからか『勝てばいい』、『自分ひとりの力で勝った』と勘違いをする者が増えてきた。

　JGAからPGAが独立し、宮本留吉プロや中村寅吉プロなど先輩方の時代があり、そして尾崎くんの時代があり今がある。そういう歴史やファンの存在があって今があることを忘れたことで、人気が低下した。

　今の男子ゴルフ界は石川くんひとりの人気。しかし彼は『自分ひとりの力で』などと発言しない。さらにファンへの感謝を必ず口にする。

　多くのプロが石川くんを見習うことが、本当の意味での男子ゴルフ界の人気の復活につながると僕は思っている。