週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

　9月の時点ですでに6勝を挙げ、2位以下を大きく引き離し賞金女王は間違いないと思われていた諸見里しのぶ。しかし、横峯さくらの猛追により、最終戦でよもやの逆転劇で、女王の座を逃してしまった。インタビューを申し込んだところ、さぞ落ち込んでいるかと思いきや、意外にも明るく振舞う彼女がそこにいた。

（左）勝負のパット前も普段通り左素振りする諸見里、 （中央）横峯、宮里の１つ歳下の諸見里が、彼女たちを追い抜く日は近い、 （右）江連も応援に駆けつけていたが師匠に新女王の報告はできなかった

GD　初の賞金女王まであと一歩届かなかったですね。

諸見里　最終ホールのバーディパットが入ってプレーオフに持ち込めたら最高でしたけど……。でも、16番で6メートルのパーパットを入れて、17番でバーディでしっかり粘って、最後まで奇跡を信じてゴルフができたことは、貴重な経験をしたと思っています。

GD　当然、悔しかったと思いますが。

諸見里　ホールアウトして、マスコミの方の取材を受けているときまで涙が止まらなくて。でも、クラブハウスを出た瞬間、ピタッと止まりました。

GD　その日の夜は、どのように過ごしたのですか。

諸見里　古閑美保さんたちに誘ってもらい、一緒にワイワイ楽しく食事をしていましたよ。落ち込んでいるように見えたのか、古閑さん以外の他の方々にも、いろいろ気を使わせちゃって、すみません。ほんとうに私は幸せ者だと思います。

GD　師匠の江連プロからは、どんなことを言われましたか。

諸見里　以前から江連コーチには、攻め方などに精神面の弱さがある、と指摘されていました。それが、今回の結果になったと思います。江連コーチは、『結果を出すのがプロ、2位では褒めることができない』と周りの人が聞いたら厳しいto 感じる言葉を言われましたが、逆にある意味で激励されていると感じています。

GD　最後に、来年に向けて一言お願いします。

諸見里　今年は、泣けるほど一生懸命ゴルフに取り組むことができた1年でした。だからもう一度がんばって、来年は今年以上に素晴らしい1年にしたいです。