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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/24号
2009/11/12更新
右手首を故障した池田勇太、
容態の真相はいかに

 終盤を迎えて池田勇太VS石川遼の賞金王争いは目が離せない。そんななか、気になるのはマイナビABC選手権を欠場したほどの手首痛を抱える池田。その現状に迫った。


右手首にテーピングをして10月のブリヂストンオープンに優勝した池田だが、クラブを離す場面がたまに見られたのは痛みの影響?

 池田本人は「多少、よくはなっているけど大してよくはない。MRIを二度撮っても異常はないといわれたし、腱鞘炎でもないけど原因はハッキリしてない。いまはアイシングとマッサージをしている」と、スッキリしない表情を見せた。

 だが、初のツアーフル参戦でいきなり賞金王争いを演じる23歳を支える勝山尚樹コーチと、以前から体をケアする遠藤定義トレーナーを直撃すると、意外にも楽観的な答えが返ってきた。池田の右手首の状況を遠藤トレーナーがこう説明する。

「“縦走線維”の疲労(腱ではなく、筋の疲労のようなもの)というのが、一番適切な症状といっていいかもしれません。彼がこのようになった原因は、ドライバーショットが安定せず、ラフから打つことが多かったことが挙げられます。
昔から器用に手首を使って打つ選手です。しかし、今年から初のフル参戦する彼は、プロツアー特有の深いラフから打つことが多くなった。そのため、これまでは右手の人さし指と中指のスナップを上手に使って打っていましたが、その部分に付加がかかったため、疲労が蓄積して今の症状が出てしまっただけでしょう」
武器となるはずの器用さが、逆に連戦のなかで痛みの原因となったと分析する。

 勝山コーチも「今季はホストプロとして出場するブリヂストンオープンにピークを持っていきたいというのが彼の意向でした。そういう状況だと、アドレナリンが出て痛みを感じなくなることもありますが、手首の違和感に対し過敏に意識して調整してきたことで、逆に痛みをすごく感じてしまっているだけなのでは」と、発言。そのためにトレーナー、コーチともに「今後のプレー続行は可能」という結論だという。

 たしかに今季の成績を見ると、フェアウェイープ率58.01%で21位だが、パーオン率は67.59%の7位。ラフから上手くグリーンオンさせていることがよくわかる。

「フェアウェイから打っていければ大丈夫だと思う」という遠藤トレーナーの言葉どおり、ティショットの正確性をアップさせることが、現状での最大の手首保護対策だ。

 池田vs石川の対決で久々に男子ツアーが盛り上がっているだけに、最後まで熱い賞金王争いを続けてほしいものだ。

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