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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/29・10/6号
2009/9/17更新
ボーナス約10億円をめぐる戦い
米ツアープレーオフの勝者は誰?

いよいよ来週(9月24~27日)は、米ツアー、プレーオフシーズンの最終戦・ツアー選手権だ。プレーオフシーズンが終了すると米ツアーのトッププロは実質オフに入るだけに、最後の盛り上がりを見せる。賞金も、プレーオフ4試合だけの総額で3000万ドル、これにツアー選手権で決まるボーナスを加えると日本の男子ツアーの年間賞金総額を軽く超えるという、ビックイベント。いったい誰が、プレーオフのボーナス賞金1000万ドル(1ドル95円換算で9億5000万円)をものにするのか。


プレーオフの超高額賞金を手にするのはやっぱりタイガーか?

特に今年のツアー選手権は、これまで以上に話題性が高まっている。というのは、昨年のプレーオフからポイントシステムが大きく変わっているのだ。

昨年までのシステムと違うのは、ツアー選手権に出場する30人のプレーヤーすべてがプレーオフに優勝するチャンスがあるということ。昨年までは、プレーオフが始まる直前に、レギュラーシーズンで稼いだポイントを一旦ゼロにして、レギュラーシーズンの順位に従って新たなポイントを与えてプレーオフが行われていたが、今年からは、ツアー選手権の前でこれまでのポイントをリセット。これまでに稼いだポイントの順位に従い、トップに2500ポイント(以下P)、2位に2250P、3位に2000P、以下10位に600P、20位に310pが与えられるように変わったのだ。

これに対して、ツアー選手権で得られる優勝ポイントは2500Pで、2位が1500P。つまり、下位にいるプレーヤーでも、上位陣が不振なら、一発逆転でプレーオフに優勝するチャンスは十分にある

ツアー選手権とプレーオフに同時に優勝すれば、試合の優勝賞金135万ドルとボーナス1000万ドルを獲得できる。円高とはいえ、10億円以上の収入というわけで、皆が熱くなるのも当然といえる。プレーオフの2位になってもボーナスは300万ドルが手に入る。

この超高額賞金をゲットする本命は、やはりこれまで8億円以上を稼ぎ出し、今季の賞金王をほぼ手中に収めているタイガー・ウッズだろう(プレーオフのボーナスは賞金ランキングに加算されない)。

今年はプレーオフ以前の試合のポイントも加算されているために、レギュラーシーズンで5勝しているウッズが、プレーオフ以前に3431Pを稼いでいるうえ、プレーオフの初戦のバークレイズで2位タイ、第2戦のドイツバンク選手権で11位タイと上位に入っている。

過去1カ月ほどパッティングに悩んでいたタイガーは、ドイツバンクの最終日「前半はカップに蹴られることが多かったが、突然パットが入りだした」と63をマークして、調子が上向きになっている。シーズンを通してみれば、タイガーの平均ストローク数は68.23でトップ、ショットそのものは「ずっと調子がいい」というだけあって、これでパットが良くなれば、鬼に金棒ということなのだ。

タイガーの対抗馬としては、ドイツバンクで優勝したスティーブ・ストリッカーだ。9月8日時点でタイガーを抜き、プレーオフのポイントトップとなり、ワールドランキングもタイガーに次いで2位となっている。
「これで、ツアー選手権では自分の運命を自分で決めることができる」と、ほかの選手のスコアに関係なく、自分が勝てばプレーオフに優勝できると意欲満々なのだ。

ちなみに昨年のプレーオフの覇者、ビジェイ・シンや日本の今田竜二は、最終戦ツアー選手権に残れなかった。いったいどんなドンでん返しが起きるのかが楽しみだ。

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