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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/21号
2009/7/10更新
石川遼優勝で、瞬間最高視聴率21.5パーセント!
その反響と経済効果は?

 先々週のミズノオープンでの石川遼の優勝は、いろんな意味で話題性に溢れていた。楽勝のはずが一転波乱の展開、ミラクルなチップインイーグル、全英オープン出場のラストチャンスでの劇的勝利……。翌々日のスポーツ紙には「TV視聴率関西で史上最高!」の見出しが。その衝撃の大きさを調べてみた。


チップインを決めた瞬間、視聴率は21パーセントを超えた

 まず驚かされるのが、中継のテレビ視聴率(ビデオリサーチ調べ)の高さだ。関西地区の平均16.8パーセントという数字は、1980年以降、視聴率のオンライン調査が始まって以来、男子のゴルフ中継では最高(これまでは87年日本オープン最終日の14.2パーセント)。

 また、関東地区の13.6パーセントは男女ツアーを通じての今季最高だ。さらに驚きなのは、瞬間最高(最後のパットを沈めた16時18分)が20パーセントを軽く超えたこと。ゴルフ中継でこの数字は驚異的だ。

 中継のよみうりテレビに要因を聞くと、「石川選手の優勝が一番ですが、そのプレーの見せ方も良かったのだと思います。その他、事前のPRなどの効果もあったのでしょう」との返事。

 しかし、現場の関係者によれば、石川遼が最終日最終組で優勝の含みがあったことに加えて、やはりその後の波乱の展開がすべてという。

「テレビ中継は13番からで、放送が始まったときは遼くんは首位タイ。何が起きた、と思ったら12番でのOBがリプレーされて、これは大変だと見ているうちに、16番のチップインイーグル。チャンネルを合わせた人が最後まで釘づけになったからでしょう」。

 当日の関西の天候は晴れ。日曜午後、天気が良ければ、視聴率は低めになるのが通常。それをTVの前に引きとめた石川遼の力は、凄い。

「本来、冷静に観戦しなければならない我々も、試合展開に引き込まれましたからね」と振り返る主催者側関係者もいた。




 その余波なのか、1時間遅く中継が始まった女子のプロミスレディスも、関東地区で今季最高の11.2パーセントを記録した(ただし、関西地区では今季4番目の8.0パーセント)。

 ミズノオープンだが、ギャラリー数も石川遼が首位で迎えた最終日は、昨年の2倍近い5032人。4日間合計でも、昨年を5400人余上回る1万4100余人を記録した。

 開催コースのよみうりCCへの反響も大きく、ビジタープレーの問い合わせが激増。16番グリーン右のあの第3打地点は、当然、注目のポイントになっているようだ。ちなみに某テレビ番組が再現を狙ったが、250回試しても入らなかったという。

 ターンベリーで開催される今年の全英オープンの観戦だが、メジャー観戦のツアーで実績のあるジェットアンドスポーツでは、「問い合わせが急増しまして、例年にない申し込みをいただいております。これからですと、キャンセル待ちになるかもしれません」とのこと。

 石川遼の経済効果は、どれほどの数字になるのだろうか。

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