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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/30号
2009/6/19更新
入場料払ったのに試合が見られない
女子2部ツアーの観戦エリアに不満の声が

 5月下旬、高松ゴールドCCで開催された女子の2部ツアー、ステップアップツアーのマルナカレディースは、ハウス周りの5ホールの一部にしか立ち入りが許されなかった。そのため、選手の関係者の間から不満の声が。また、男子ツアーでもギャラリーをめぐって小さないさかいが起きていた。観戦エリアをめぐる“問題点”をさぐった。

 先週、広島で開催された2部ツアーのデオデオカップでは、ギャラリー観戦は「カート道路上」と制限されたが、基本的に全ホールの観戦が可能だった。

 ところが、その前のマルナカレディースはハウス周りの1番、9番、10番、18番と、パー3の17番のそれぞれ一部だけしか、ホールに沿って歩きながらの観戦はできなかった。

 そのため、選手の応援で来場したある選手の関係者から、「1000円の入場料(2日間通し券)を取っておきながら、ほんの一部しか見られないというのはおかしい。選手を育成するための大会なんだから、もっと見られるようにすべき」との声が挙がった。

 同ツアーの場合、ギャラリーは一般客よりも、関係者の割合が多い。そういう意味でも、こうした観戦環境では、不満が出てきたのだろう。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に問い合わせたところ、「ホールの脇からはティがブラインドになるなど、打球の行方が見えづらいホールは基本的に立ち入りを規制することになります。今回は、そうしたホールが多かったために、安全を考え、ハウス周りだけとさせてもらいました」との返事。

 だとすれば、本来もう少し観戦可能なコースで開催できればいいのだが、今回は大会スポンサーの系列コース。大勢のギャラリーを前提としたレギュラー競技とは違い、コース選定にそこまでの制約はないようだ。

「安全のための制限ですので、ご理解ください」(LPGA事務局)というが、一方の男子の2部「チャレンジツアー」では、「基本的に全ホールで観戦ができます。ギャラリーの皆さんには、ボールの行方に十分気をつけてくださいと、注意してもらっているだけで入場してもらっています」(日本ゴルフツアー機構事務局=JGTO)

 もともと2部ツアーの主旨は、レギュラーツアーの出場機会に恵まれない選手に実戦の機会を与え、有力な選手に育て、上に引き上げることにある。予算の制限もあり、競技主体で、ギャラリーに対する規制は仕方ない。であれば、一つの方法として入場無料にする手もあると思うのだが。

 もう一つ、観戦客の不満といえば、先々週の男子ツアー、UBS日本ゴルフツアー選手権では、以前からスポンサーがゲストサービスとしてロープ内に入れる観戦ツアーを実施している。

 それに対し、一般ギャラリーから「見えない」、「邪魔」との声が挙がった。観戦ツアーはJGTOが認めたイベントだが、ロープ内に立つ者はそれなりのマナーが求められるということだろう。

 熱心なギャラリーほど前で見たいもの。観戦環境づくりには十分な配慮を願いたいものだ。

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