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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/9号
2009/5/28更新
「色味」があればゴルフが楽しくなる!
続々色ものギアを出すメーカーの思惑

 性能がいいのは当たり前。風水で金運のいい黄色いグリップを選んだ上田桃子ではないがバッグやボールの、ギアを「色」で選ぶ時代がもうそこまできているようだ。


カラーボールはメンタルにも効く!? (写真はX-01B+ビビッド)

 イオミックからカラーグリップが登場したのを機に、ウェアだけでなく、シャフトなどギアまで含めてトータルにカラーコーディネートするのがトレンドとなった。それから5年、ついにプロの試合球まで、カラーを選ぶ時代となった。

 これまで、カラーボールといえばビギナーや女性向けのイメージが強かったが、それをあえてプロが選ぶのにはそれなりの理由がある。

 ブリヂストンスポーツが今年からプロに供給しているカラーボールは、シリーズの中でもスピン性能に特化した『ツアーステージX-01B+ビビッド』。色は、かなり鮮やかなイエロー、オレンジ、ピンクの3種類で、材質や性能は白いボールとまったく同じだ。

 競技用ボールは白という固定観念を覆す発想が生まれたのは、同社と契約するポーラ・クリーマーへの提案がきっかけだった。

「3年前に彼女が最終日に着るピンクのコーディネートに合わせて、ピンクのボールを作ったのが最初ですが、使ってもらっているうちにメンタル面にも良い影響を及ぼすことがわかってきました」(ブリヂストンスポーツ広報室長・嶋崎平人氏)

 当の本人が言うには、「プレッシャーのかかるパットでも、ピンクのボールは不思議と気持ちを落ち着かせてくれる」(ポーラ・クリーマー)のだそうだ。

 今年からカラーボールを使い始めたプロも、色の効果は確かにあると認めている。

「黄色は見やすいですね。打った球の残像が残るので、イメージが出しやすい」(丸山茂樹)「オレンジは好きな色なので、自然とポジティブな気持ちでショットに向かうことができます。遠くからでも自分のボールがはっきりと見えるので、次のショットの戦略が立てやすいです」(宮本勝昌)

 また、「ギャラリーにもショットを楽しんでもらえるし、セカンド地点やグリーンでどの選手のボールかを見分けやすい」(近藤共弘)とプロスポーツ選手として見られることを意識した意見も目立つが、このほか同社では、キャディバッグ、シューズの限定カラー発売に合わせ、プロが一斉にオレンジとブルーのキャディバッグを使用するプロモーションをツアー選手権と日本プロゴルフ選手権で行う計画もある。

「トーナメントも華やかになるし観戦される方には色を自由に選ぶ楽しさを感じていただければと思います」(前出・嶋崎氏)

 同社では『ツアーステージX-01B+ビビッド』を6月5日に発売するが、「先に発売した『ツアーステージ新・V10』の売上げのうち、ビビッドカラーが約5割を占めることから上級者層にもそれなりに受け入れられる」(嶋崎氏)と読んでいる。

 ヘッドとシャフトのカラーオーダー(本間ゴルフ)、グローブのカラーオーダー(キャスコ)、アパレルでぐんと増えたカラーパンツ(ヨネックスなど)、ありとあらゆるアイテムで色が選べる今どき、かっこいいゴルファーといわれるためには、ゴルフの腕前だけでなく、カラーコーディネートのセンスも磨いておいたほうがいいかも。

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