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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/14号
2009/4/3更新
18Hスルーやコースデビュープランなど大手、
メーカーが仕掛ける新手の集客対策

 団塊の世代が70歳に達し、ゴルフからの引退者が大量に発生すると言われる「2015年問題」。若い世代の取り込みはもはやゴルフ界共通の課題になっているなか、今春、女性や子どもなど、これからゴルフを始めたい層をターゲットにしたプランの投入が相次いでいる。


4月15日からはアコーディア・パークに衣替えするワイルドダックGC

 まずはカジュアル路線の旗手アコーディア・ゴルフ。4月15日から、ワイルドダックCC(茨木)、セントラルGC(茨木)、大和高原CC(奈良)の3コースを新ブランド「アコーディア・パーク」に衣替えする。

 ターゲットは若年層や女性層で、4月15日からスタッフの制服を刷新したり、プロショップで女性向けのアパレルを充実させるほか、クラブハウス館内にアロマを使用、女性ロッカーや水回りを充実させ、クラブハウス内の雰囲気を刷新する。

 6月1日からは、ハーフラウンド後に休憩をしないスループレーを導入。“ゴルフを一日がかりのスポーツから半日のスポーツへ”転換する。料金は通常のプレーと同じ。

 同時にカップルでのプレー増加も意識し、通年フェアウェイ走行可能な2人乗りカートも、3コースそれぞれに12台程度追加導入する。

 ハーフ後に20分程度の休憩を入れるセミスルーも導入、一番早いスタートにスルー、次にセミスルー、後半で通常プレーでスタートさせ、スルーは午後一番からでもスタートできる。

 短時間で素早く食べられる軽食の提供も予定されており、これまでゴルフ場経営のドル箱と言われてきた飲食収入は減ることになるが、「ゴルファーの指向は食事にはお金をかけず、数多く、手軽にプレーを楽しむ方向に変わってきている。とにかく1回でも多く来てもらい、リピーターになってくれるゴルファーを増やしたい」(アコーディア広報)という。

 リゾートソリューションも運営する22カ所のコースで、4月1日からスループレーをスタートさせる。土・日・祝日限定、日の出スタートで、各コース1日6~12組限定で、プレー後の朝食付きで、料金は昼食付きの通常料金よりも4割ほど安い。

 このほか、平日1日4組限定、7時台スタートのワンハーフプレープランや、各コース平日200名限定で、ゼクシオスーパーXD半ダースがもらえるプレミアムボールプランなどもある。

 この春からコースデビューをしようというゴルファー向けに、最終組のあとで2~3ホールのプレーができる「秘密特訓プラン」や女性をターゲットにした「東京駅から送迎&デザートバイキング付きプラン」などの「デビュー応援プラン」も計画されている。

 用品メーカーのSRIスポーツも、昨年秋に好評を博した「私をゴルフに連れてって」第2弾を計画中。コースデビュー前の女性を対象にしたイベントで、昨年秋は六甲国際パブリックコースで開催。

 マナーやクラブの握り方、3~4ホール程度のラウンドレッスンなどが盛り込まれていた。第2弾は「5月頃の開催を予定している」(SRIスポーツ広報)という。

 不況が本格化するなか、「今の時期は不況を見越して先手、先手を打っていく必要がある。各社の企画はその表れでは」(ゴルフ場経営者)という声も。

 今後続々打ち出されるであろう各コースのプランが注目される。

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