> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/6・13号
2009/12/26更新
狙いはマスターズ!
タイガーのツアー復帰をシミュレーション

 08年6月の全米オープン以来、ひざの手術とリハビリのために、試合には出場しておらず、完全復帰は09年3月以降とみられているタイガー・ウッズ。復帰の暁には、生まれ変わったもの凄いタイガーが、見られるのではないかと期待されている。


ツアー復帰は早くても09年3月頃か?

 この12月30日に33歳となるタイガー・ウッズ。普通でいえば、これからがゴルファーとしての円熟期を迎えることになる。そのタイガーはいつツアーに復帰するのか。

「06年に父が死んだ後、それを受け入れるのが大変で、最悪の状態だったが、1年のうちに結婚をして、子どもができてと最高の気分も味わっている。あの時のことを考えれば、ひざの手術など簡単なもの」とタイガーは語っている。

 確かに運動選手にとって、ひざの手術というのは、心配な点もないではない。しかし、ひざに痛みを抱えながらも、07年8月から08年6月までのタイガーは、12戦して最悪の成績が5位で、残りは2位が2回に9勝という、プロ生活の「最高の期間」と本人も語るほどの成績を残している。

 そんなタイガーがひざを完治させ、ベストな状態で試合に臨むとなれば、どれほど強くなるのか。

 さらにメンタル面でいえば、「今回の休みは、彼に良いほうにしか影響を与えていない。タイガーは(試合において)、ほとんどの人間が想像もつかないほどのメンタルなエネルギーを使っている。休みは、彼に休養を与え、彼の想像力を高め、準備をするために役立っている」とコーチのハンク・ヘイニーが語るように、手術すらもタイガーには、プラスに働いているようなのだ。

 そんなタイガーが復帰するのは、いったいいつになるのか?

 当初は、2月第1週のビュイック招待と予想する向きもあったが、スウィングの練習ができるようになるのは09年の年頭からで、しかもビュイックとはスポンサー契約が切れることから、この線はほぼなくなった。

 本人は、「マスターズには出る」としており、この前に試合に慣れるためには、3月第2週WGC・CA選手権、あるいは4週のアーノルド・パーマー招待が復帰第1戦になるのではという見方が強い。

 ちょうどこの頃までに、復帰しないことには、ワールドランキングのトップの座を、S・ガルシア、P・ミケルソンらに明け渡すことになる可能性も出てきている。

 全米オープン直後には21.54ポイントと当時ランキング2位であったミケルソンに2倍以上のポイント差をつけていたタイガーだが、試合に出場しないことから、12月15日現在12.57ポイントにまで下がっている。ガルシアは8.32、ミケルソンは7.34ポイントとなっている。

 今後の2人の活躍次第では、3~4月には、タイガーのランキングが落ちて10ポイント台になる可能性がある。

 タイガーにとって、メジャーのなかで最も優勝が難しいといわれるのが全米オープンだが、09年の全米オープンも、02年に優勝し、タイガー向きといわれるニューヨークのベスページで開催される。

 となれば、マスターズで、P・ハリントンのメジャー3連勝を阻み、その勢いで残り3つのメジャーを制して、念願の年間グランドスラム達成を狙ってくることは想像に難くない。

 ファンにとってタイガーの復帰が待たれる限りだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です