> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/21号
2008/10/10更新
中国ゴルフのルーツは大甲賀CCにあった
日本で育ったゴルフ留学生が出世して来日

 オールドゴルファーなら覚えている人もいるかもしれない。滋賀県の大甲賀カントリークラブに中国からの留学生達が滞在していたことを……実に4半世紀も前の話だ。そのかつての留学生達が同CCの開場35周年、中国ゴルフ協会創立25周年を記念して来日、12月初旬にゴルフ場で日中友好ゴルフ親睦歓迎会を開催する予定だという。

 大甲賀の常務理事であり、実行委員世話役の杉岡政紀氏が事のいきさつをこう説明する。

「25年ほど前、中国からゴルフ留学生を大甲賀で受け入れたのは、初代社長・大場辰之助が第二次大戦期に瀋陽で商売をしていたこともあり、何か中国に恩返しができないか模索していたことが発端です。

 その後、先代社長の大場高資郎がその遺志を継ぎ、1985年に団長1人を含む留学生11人を受け入れました。そして彼らは3年間、ゴルフプレー、コース管理、ゴルフ場経営等を学んで中国に帰り、その後、ゴルフ界を中心に各界で活躍しているのです。その11人のうち8人が来日する予定です」

 今年の1月、広東省珠海市で開催された「中国2008珠海ゴルフサミット」で、明治大学の寺島善一教授が「中国のゴルフは24年前に11人の留学生が日本の大甲賀CCで学んだことから始まった」と講演。

 中国のゴルフのルーツは大甲賀にあり、と話題になったことも、かつての留学生来日の機運が高まった要因になったという。

 当時の中国は、1990年にアジア競技大会が開催されることが決定したが、ゴルフはまだ一般的ではなく、開催国でありながらゴルフ競技に選手を出せない状況だった。それだけにゴルフ関係のプロフェッショナル養成が急務。大甲賀の留学生受け入れに中国側が動いたのはそういった時代背景があったようだ。

「留学生は河北体育学校の生徒で、身長180センチ、100メートル走12秒台、握力60キロ以上という選考基準が設けられたなか、1000人もの応募があり、そのなかから10人が選出されたのです。

 ただし、中国は改革開放の最中で、日中の国交も盛んではない時代。それで日本政府も慎重な姿勢で、最初下りたビザが3カ月。そんな短期間では何にもならないので3年間のビザを再申請。それで来日が1年半ほど遅れました」(杉岡氏)

 そんな時代だったのである。そしてかつての留学生も50歳近い年齢となり、今やゴルフ場経営者が3人。12コースを持つことで有名なミッションヒルズGCの副支配人、そしてプロゴルファーが3人。かつでの団長はアジアボウリング協会の副会長など、全員、大出世だという。

「飛行機代からこちらですべてご招待、と考えていましたが、お金はあるから自分達で行く、という返事でした(笑)」(杉岡氏)

 中国のゴルフ、意外なところにルーツがあったといえそうだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です