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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/7号
2008/9/25更新
クラブに続いてシャフトも前倒し発表に
異色スチールも出てシャフト戦線が過熱

 2008年モデルの販売不振から、2009年モデルのプロモーションと発売時期が早まっている。こうしたクラブメーカーの動きは、シャフトメーカーの戦略にも大きな影響を及ぼしている。クラブに続きシャフトもニューモデルが前倒し発表される傾向になっているのだ。大手3メーカーに、異色のスチールも登場、秋のシャフト戦線がにわかに過熱している。


上から、KBSツアー、e21イーグルワン、ランバックスF。さあ、何を選ぶ?

 7月下旬から9月上旬にかけ、大手シャフトメーカーが相次いでニューモデルをデビューさせた。

 先行した『ランバックスF』シリーズ(フジクラ)、『ディアマナプロトタイプ』(三菱レイヨン)に続き、『ツアーAD EV』(グラファイトデザイン)が9月上旬に行われた「フジサンケイクラシック」からプロ供給を開始。これで、ウッド用シャフト御三家の2009年モデルが早くも出揃ったことになる。

 数年前まで、シャフトメーカーのプロモーション活動は、春頃からシーズンを通して行われ、選手からの評価や浸透の度合いをじっくり見極めた上で、翌年モデルとして発売されるケースが多かった。

 しかし、ここ数年はカスタムシャフトという付加価値がほしいクラブメーカーが、既存のシャフトではなく、より目新しいシャフトを求める傾向が強くなってきた。

 シャフトメーカーとしても自社製品が採用されればある程度の販売数量が読めることから、クラブメーカーの都合に合わせて開発スケジュールを前倒しにするケースも出てきた。それが、今年は一層顕著に現れた。

 実質上の2009年モデルとして最も早い7月に発表されたのは『スリクソンZR700』と『同ZR30』。両モデルのカスタムシャフトの目玉として展示され、来場したバイヤーの目を引いていたのが『ランバックス6F09』と『同7F09』だった。

 同モデルは『ZR』シリーズの発売に合わせ、リシャフト市場でも9月12日から販売されている。

 ライバルに大きく水を開けた格好だが、痛し痒しの一面もある。それは、年初に発売されたばかりの『ランバックスZ』シリーズの存在だ。

 シャフトはもともとクラブに比べて商品寿命が長く、5年、10年といったロングセラーモデルも珍しくない。本来であれば今年1年かけて『ランバックスZ』をじっくりと売っていくつもりだったところ、ニューモデルを前倒しで登場させたことでシェアを食われることになる。

 また、ニューモデル発表のサイクルが短くなることで、シャフトメーカーを悩ませているのは「色」だ。

「コスメティック(外観デザイン)の決定までには、シャフトそのものの設計よりも時間がかかることがあり、『ランバックスF』は今までにない色ということで白ベースにしました」(藤倉ゴム工業・甲斐哲平氏)

「いろいろな色をやり尽くしたので、『ツアーAD EV』は黒ベースの落ち着いた色にしてみました」(グラファイトデザイン・木本裕二氏)

 アイアン用シャフトは、米国の新興2ブランドの参入により、2009年は多様化の年となりそうだ。

 一つは、ビジェイ・シンが愛用する『e21イーグルワン』。航空宇宙工学から生まれた新素材「E21」合金を用いたこのシャフトの特徴は高弾道。速いグリーンでも止めやすく、シンのプレーオフ2連勝にも貢献した。

 そして、もう一つが、欧州ツアーでダレン・クラークが勝ち、米ツアーではケニー・ペリーが3勝を挙げるなど、欧米で話題となっている『KBSツアー』だ。

 このシャフトは日本ツアーでも愛用者が多い『ライフルプロジェクトX』の設計者、キンバリー・ブレイリー氏が手がけたもので、日本でもジーブ・ミルカ・シンが早くも「セガサミーカップ」で優勝するなど、ヒット商品の予感を感じさせる。

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