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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/3号
2008/5/24更新
GW総決算。
若年層増でゴルフ場、練習場、ショップは全体的に入場者アップ

 警察庁が発表した今年のゴールデンウィーク(GW・4月26日~5月6日)の全国行楽地の人出は6506万人。前年と比べると約112万人の減だったというが、この間、果たして、ゴルフ関連施設の賑わいはどうだったのだろうか?

 まず、ゴルフ場から。全国に121コースを保有・運営するPGMでは、全般的にカップルや若者の姿が目立ち、昨年に比べて女性の来場比率が高かったという結果に。

 女性の間でゴルフが一つのトレンドとなっていることがうかがえ、同社の中部地区のある支配人は「以前は大型連休の集客に苦労していたが、昨年ぐらいから全体的に予約が入るようになった。一つのトレンドとして、また日帰りレジャーとしてゴルフが見直されているのでは」という。

 また、栃木地区のある支配人も「女性の来場比率が1日20~23パーセントと好調でした。カップルが多く、GWはカップルでゴルフデートが定番になっていたようです」という。

 116コースを運営するアコーディア・ゴルフでは、早朝スループレーや午後スループレーといった新しいプレースタイルの枠を設置したこともあり、特に天候に恵まれた関西、中部は好調で前年比10パーセント前後アップしたところも多かった。

 ただし、関東は天候が思わしくなかったこともあって前年比微増の結果で終わり、全体としては前年比105パーセント程度の増加だったとか。アコーディアでもカップルや若い人たちの伸びが目についたというが、これはGWだけの特徴ではなく、最近の傾向でもあるそうだ。

 GWの予約状況をゴルフダイジェストオンラインに聞いたところ、ほぼ平年並みとの答え。ただ、同社の吉川雄大さんは、「GWの最終日は渋滞を敬遠したり、明日からの仕事に備えて自宅でゆっくりしようという人が多く、例年予約数が少ないのですが、今年は最初からかなり安いプレーフィを設定したゴルフ場があり、例年を大きく上回る多くの予約が得られました」

 さらに、1泊2日のゴルフパックなど数々のツアーを扱っているリゾートソリューションでは、全体としては昨年の15パーセントアップだが、好調だった西日本に対し、関東圏は伸び悩み気味。同社では「関東は他の地域に比べて車の渋滞が深刻であるということが影響しているのではないか」と分析する。

 練習場はといえば、ロッテ葛西ゴルフ(東京都)は、「昨年に比べ来場者で135パーセントの伸びでした。GW期間中は平均して連日賑わっていました。今年はGW後半があまり天気が良くなかったこともあり、あまり遠出をせず、練習場にでも行こうかということだったのかもしれないですね。ファミリーや若いカップルのお客様が目立ちました」(鈴木利和支配人)

 同じく東京、田無のタイムZIP24でも来場者は前年比108パーセントという好調さ。ここでは女性を中心に、明らかにクラブを握るのが初めてという新規のお客さんが多かったという。特に午前0時から3時という深夜の時間帯に来場する若者が多く、前年の2倍にもなったそうだ。

 最後にショップはどうか? 中古クラブショップのゴルフパートナーでは、GW期間中に買い取り料金を通常の2割増しにするキャンペーンを展開、その影響もあって全店で活況を呈したという。

「もともと5月は1年でも一番のピークであり、その中心がGWなんです。今年に限らず毎年、どこの店舗も多くのお客さんで賑わいました」(広報課・白石雅男課長)

 4月11日にオープンしたばかりの有賀園ゴルフ柏店は、開店記念セールをGW期間中も継続。アパレルコーナーを充実させるなど女性客を意識した店づくりで、予想を超える集客を果たしたという。

 このGW期間中、ゴルフ関連施設は、若い層を中心にどこも賑わっていたようだ。ここ数年、若手女子プロの台頭や石川遼の登場で若いファンが育ちつつあるとされるゴルフ界だが、どうやらそれを裏付ける今年のGW総決算といえそうだ。

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