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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/27号
2008/5/15更新
岩田寛、つるやOPの17・18番
土壇場大崩れを師匠江連忠が分析

 先日のつるやオープン最終日、プロ5年目の岩田寛(27歳)は残り2ホールで2位に2打差の首位をキープ。ツアー初優勝を手中に収めたと思われながら、まさかの連続ダブルボギーで自滅した。この連続ダブルボギーを師匠の江連忠に分析してもらった。


判断ミスが自滅の原因だった

 ホールアウト後、逆転優勝したS・K・ホにまで「岩田君は、すごくもったいないことをしたね」と同情され、涙を流しながらロッカーに消えた岩田。

「17番のティショットまでは完璧。僕は初優勝の胴上げをしようと17番のグリーンサイドに行ったくらいだから。ところが第2打で最初はアイアンを持ったのに、ウッドに替えたのを見て驚いた。

その前のアウト8番は3番アイアンで打っていたから7番ウッドは持っていない。とすると、クリークということになるんだけど、それはいくら何でもデカい。明らかに岩田の経験不足から来る状況判断ミスとしかいいようがないね」

 残り226ヤード、クリークで2オンを狙った岩田のボールはグリーン奥の林へ。そして、第3打はピン近くに落ちながら下りのラインに乗ってしまい、無情にも池へと消えた。

「S・Kがレイアップしているのだから、左のバンカーでもいいし、最悪、池に落ちてもボギーならいい。この時点で2打差あり、S・Kがバーディで自分がボギーならまだタイで、優勝のチャンスは十分あるから。

しかし、自分が追いかけていて、攻めてミスをしたのなら仕方がないが、確率の低い攻めで経験不足を露呈してしまったのが残念だった。

岩田のプレーを例えていうなら、タクシーで行くか電車で行くかという状況で、渋滞しているのがわかっているのにタクシーを選んでしまったという話。

つまり、確率の低いほうを選んじゃった。ボールはテレビ塔の下で2クラブ動かせ、そこから十分にグリーンは狙えたはず。ところが、打ち方はよかったけど、奥のリスクを考えていなかった。池には行かないと考えなかったのも判断ミスでしょう」

 そして、最終18番、前ホールのミスを引きずっていたのか、岩田の第1打は右の崖下へ。

「普通に打てばS・Kをアウトドライブできるのに、もっと先に飛ばそうとしたのがミス。後でキャディにティショットの前に水を飲ませたかと聞いたけど、キャディも経験不足だったかも。本人も初優勝が見えて緊張していたと思うけど、普段はできるのに、あの場面でできないのは、まだ未熟だということ。そういう場面で、また練習しないといけない」

 3位に終わった岩田は、自身のブログで「今年2勝を目標にしていたが、頭に来たので3勝にした」と決意を新たにしていたが、今回の苦い経験を生かし、初Vを手にする日は果たして来るのだろうか!?

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