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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/1号
2008/3/20更新
マネジメント会社は今や“常識”
女子プロの「大型契約」が花盛り

 上田桃子のソニーとの所属契約に象徴されるように、今季は女子プロのスポンサー契約が華やかだ。先日も不動裕理が野村グループの有力企業とスポンサー契約を結んだ。従来、女子プロの契約と言えば、ゴルフ関連企業が主だった。だが最近は一般企業、しかも大手との契約が目立つ。また、それと並行してプロ側の代理人となるマネジメント会社の参入も増えてきた。


不動はツアー開幕直前に資産運用会社と契約

 不動はこれまでプロギアなどと用具契約はあったが、スポンサー契約はほとんど結んでなかった。ところが、今年の開幕直前に獲得したスポンサー契約は、国内最大の資産運用会社である野村アセットマネジメント。いきなりのメジャー企業だ。

 従来、こうした企業との契約はもっぱら男子のトッププロだった。なぜ今女子プロなのだろう。

「当社が目指す経営姿勢が、不動選手のひたむき、かつ堅実に、そしてベストパフォーマンスを発揮し続ける姿に共鳴しての契約です」(総合企画室)とのことだが、背景には、女子ツアー全体の注目度が増し、そのなかで不動のメディア露出が多いという前提があることは認める。

 このように企業イメージに合った、露出が期待できる女子プロに注目する一般企業が続々と参入してきたのだ。有村智恵の日本ヒューレット・パッカード、佐伯三貴の日立エアコンなども同様だろう。

 また、最近は従来の男子プロから女子プロに重心を移す動きが見られる。中古ショップチェーンのゴルフパートナーもそうだ。同社は、すし石垣との契約が知られているが、昨年から女子若手の土肥功留美、紫垣綾花とも契約している。

 背景にはやはり、「女子ツアーの注目度アップに加え、より女性客に親しみを持ってもらおうという狙いがあります」(広報課課長・白石雅男氏)とのことだ。

 今季女子プロの契約で目立つのがゴルフ5の新たな選手獲得だ。ぺ・ジェヒ、キム・ソヒ、イム・ウナと所属契約。張娜(チャンナ)とはウェア契約を結んでいる。これに従来からのニッキー・キャンベルやウェイ・ユンジェ、ウェア契約の天沼知恵子、斉藤裕子など、女子ツアーの一大勢力となった感がある。

 同社が多数の契約プロを抱える狙いを、同じく同社契約の金谷多一郎プロは、「ゴルフ5は世界最大のゴルフ量販店ですが、単なるショップではなく、トブンダー・ブランドのクラブメーカーであり、多くのオリジナルウェアを扱い、ゴルフ場も経営するなど、ゴルフの総合企業なんです。

 けれど、これまでは各事業が縦割りで、トータルな戦略がなかった。そこでトッププロと契約して、ゴルフ5ブランドの統一したプロモーションを展開する狙いがあるようです」と事情を語る。

 ところで、こうしたスポンサー契約の増加に合わせて守備範囲を広げてきたのがマネジメント会社だ。

 従来からIMGに代表されるスポーツ専門会社の活動はあったが、最近は上田や福嶋晃子を抱えるサニーサイドアップ(サッカーの中田英寿氏、水泳の北島康介などもマネジメント)。辻村明須香、西川みさとを擁するレプロエンタテインメント(格闘技の高田延彦など)といったマネジメント会社の活動が目立つ。

「単なるマネジメントではなく、その選手の人生のトータルなフォローアップを心がけています。スポンサー選別にも注意して、選手のイメージアップを考えています」(サニーサイドアップ・上田桃子担当)。

 今後も、スポンサー企業の増加に合わせて、マネジメント会社の活躍が増えるのかもしれない。

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