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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/26号
2008/2/14更新
願いは全国区“就活”の大手が
ABC選手権のスポンサーに

 毎年秋、関西エリアで開催されるゴルフのビッグイベントとして知られているABCチャンピオンシップにこのほど冠スポンサーが付き、トーナメントの名称が「マイナビABCチャンピオンシップトーナメント」と変更になった。冠名のマイナビと聞いてハテ? と首を傾げる人も多いはず。その経緯を探った。

 若い人、とくに就職を控えた学生なら「マイナビ」を知らない人はいないほど有名。

 主に学生、若い人を対象として就職、転職、留学など幅広い人材情報を提供する総合ポータルサービスがマイナビなのだ。

 そのマイナビを運営している母体が(株)毎日コミュニケーションズなる会社。

 で、どうして人材情報を提供する会社がゴルフトーナメントの冠スポンサーに名乗り出たのか。

「当社はマイナビとPC、IT関係の書籍を中心とした出版サービスを柱とした会社ですが、特にマイナビが広く世に知られています。昨年は新卒学生を対象とした合同イベントを全国47都道府県で開催して5500社、30万人以上を集めました。この規模は業界ナンバーワンです。ところが首都圏以外ではまだ認知度が低い部分もあり、全国的に、そして年齢の高い世代にも認知度を高めるにはどうすればいいか、ということを昨年より検討してきました。その結果、当社のマイナビのテーマと若いゴルファーを育てるゴルフトーナメントのテーマが共通することから、協賛して広くマイナビを知っていただこうということになったのです」(毎日コミュニケーションズ広報部・鳴海雅子部長)

 これから定年を迎え、転職情報を必要とする世代がよく観るトーナメントは確かに格好のPRの場となり、思惑どおり広く中年以上の世代へもマイナビは浸透しそうではある。

 ところで会社名の“毎日”は毎日新聞と何か関係がありそう。そしてトーナメントを主催するABC(朝日放送)は朝日新聞系。競合会社が提携するのかという興味もあるのだが、こちらは、「創業者は毎日新聞出身で、毎日新聞が当社の9パーセントの株を持っていますが経営的に毎日新聞とはまったく関係なく、今回の協賛も何ら問題はありません」(前出・鳴海広報部部長)とのことである。

 そしてマイナビの協賛で喜んでいるのが主催者の朝日放送だ。

 今大会は1971年から「ABC日米対抗ゴルフ」としてスタート。

 日米のトッププロが対戦する大会として大いに話題を呼んだが、その日米対抗も87年に終わり、その後、ラークカップ、フィリップモリスとタバコ会社が冠スポンサーとなって02年まで開催された。

 しかしタバコのテレビコマーシャル規制によってスポンサーが撤退。

 以降は冠スポンサー無しで、賞金総額も最高で2億円とダンロップフェニックストーナメントと競い合うほどだったが、今は1億2000万まで減少した中での開催だった。

「正直、ありがたい話です。マイナビさんの協賛を得てさらに見応えのあるトーナメントにしていきたいと思います」(朝日放送事業メディア局事業部・鳥海久慎氏)

 賞金総額がいくらになるのか、またマイナビの契約年数も未定だが、とにかく地方局主催の大会に冠スポンサーがつかなくなったことで今年中止になったことを考えればメデタシだろう。

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