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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/22号
2008/1/10更新
女性にも人気のゼクシオ、Vi-Qを
徹底比較した

 王者『ゼクシオ』に挑む『V-iQ』、5年目に突入した2大ブランドのシェア争いは女性モデルでも激しい。レディスでも人気の2モデルを比較してみた。

 ここ数年、女性ゴルファーの増加にともなって、ゴルフクラブの販売に占める女性モデルの比率も徐々に高まり、『ゼクシオ』の場合でいえば12.3パーセントに達している。

 各メーカーが女性モデルに力を注ぐのも当然で、なかにはオノフのように女性モデルを先行発売した例もある。

 女性の場合、機種選定では男性の意見を参考にするが、購入のタイミングは男性とやや異なる。

 ニューモデルに飛びつく男性に対し、女性はクラブの買い替えのサイクルがもともと長い上に、モデルチェンジ直前まで待つ傾向がみられるという。

 昨年の年末商戦で、そうした女性特有の心理をうまくとらえて、モデル末期ながら『ゼクシオ』が売れた。

「4代目の『オールニューゼクシオ』は、10月1日から12月半ばまでに150本以上と圧倒的に売れています。値下がりを待っていたお客様が大勢いらしたようです」(松坂屋名古屋店ゴルフ売場・竹下久氏)

 評判のいいモノを安く手に入れる。買い物慣れした女性のメガネにかなったのが『ゼクシオ』というわけだ。

 昨年は『ゼクシオ』の逃げ切り、揃ってモデルチェンジとなる08年の対決はどうなるのか。商品力もさることながら販売戦略の駆け引きも見物だ。

 なんとか機先を制したいのは『V-iQ』。

「とくに今年はSLEルール問題があるのでとくにドライバーを早く出したかった」(ブリヂストンスポーツ広報室長・嶋崎平人氏)こともあり、ライバルよりも1カ月以上早い昨年12月14日にドライバーとフェアウェイウッドを発売し、その結果、週間販売実績で2位の『ゼクシオ』以下を大きく引き離す好スタートを切った(GFK調べ)。

 この後、1月下旬にウッドの追加カラー、アイアン、3月にユーティリティと手数を繰り出す作戦で、いかに勢いを持続させるかが勝負だ。

 一方、『ゼクシオ』08年モデルは1月下旬に発売される。

「女性の場合、12月はバーゲンなど他の出費が多いので避けた」(SRIスポーツ経営企画部・山田照郷氏)と余裕の構え。

 販売店からの要望もふまえ、五月雨式の『V-iQ』に対して全アイテムを同時に発売する。

「それが本心かどうかはわかりませんが、もうこれきりだからといって、けっこうな金額になるにもかかわらずセットでお買い求めになる方が少なくありません」(松坂屋・竹下氏)

『ゼクシオ』の「パワーチャージ設計」は反発エリアの拡大やシャフトの軽量化などの相乗効果で飛ばそうという考え方。

 かたや『V-iQ』の「高速ヘッド」は先(ヘッド寄り)重心化でヘッドスピードを上げると同時に反発エリアを拡げて初速をアップするというもの。

 ヘッド体積も425cc(ゼクシオ)と430cc(V-iQ)とほぼ変わらず、スワロフスキー(V-iQ)やピンクのフェース(ゼクシオ)など女性向きデザインを重視しているところも同じ。

 奇しくもライバル同士のねらいは一致しているようだ。

 果たして女心を射止めるのはどちらだろう。

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