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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/22号
2008/1/10更新
ワールドカップ挑戦の
諸見里しのぶ、佐伯三貴の抱負

 この18日から南アフリカ・サンシティで開催される女子のワールドカップ。今年は、ちょっと日本チームの活躍が期待できそうだ。日本からは、諸見里しのぶと佐伯三貴の2人が参戦するが、「優勝できるように2人で頑張りたい」と佐伯が語るように、上位進出ではなく、はっきりと優勝を狙っている雰囲気が感じられるのだ。


今年は期待できそう。左・佐伯、右・諸見里

「(諸見里は)年末年始もなく、練習に励んでいる。そして、正月明けの4日から2人で合宿をし、13日に現地に出発の予定」(江連忠ゴルフアカデミー事務局長・大羽氏)といつになく燃えているのだ。

 昨年、諸見里は上田と組んで、この大会に参加したものの、22か国中14位タイと振るわなかったが、これは「大会の前々日までは絶好調だったが、前日には顔面蒼白で、引っ掛けるショットばかりが出てしまった。(諸見里は)バッグにも日の丸をつけているほど、責任を感じるタイプで、プレッシャーにガチガチになってしまった」ためだ。

 しかし、今年の諸見里は一味違う。昨年の日本女子オープンでは、優勝を意識しながらも、攻めのゴルフで、プレッシャーをはねのけているからだ。

 ただ、今回の参戦については、当初、ためらいもあったという。2年連続しての不振では、自信を喪失してしまうからだ。

 しかし、息の合う佐伯に声をかけたところ、「前向きにいこう」と励まされて、参戦の決心をしたとか。だからこそ、準備万端で試合に臨んでいるのだ。

 佐伯の方も、合宿までには、「すぐに身体を動かせるように、身体の調子を整えておきたい」と基礎的なものからトレーニングを行っているという。

 となれば、優勝を狙っても不思議ではない。

 なぜなら、オフシーズンの中で、ここまで準備をしているチームも少ないうえに、普段の力が出せれば、実力的にも上位を狙える位置にいるからだ。

 実際、米LPGAのホームページでは、スウェーデン、フィリピンに次いで、日本のチームが、優勝候補に上がっているのだ。

 優勝候補の筆頭は、米ツアー4勝のS・グスタフソンと3勝のM・ヨースのスウェーデンチームで、過去の実績からいえば、日本チームの前に立ちはだかるのは、この2人ということになるが、ともに日本チームより10歳以上年上で、若さの勢いという点では、日本チームの方が上。

 そうした意味では、アメリカチームもJ・インクスターとP・ハーストという大ベテラン組で、日本チームが勝てるチャンスは十分にある。

 残りの出場選手をざっと見渡しても、知られた名前といえば、フィリピンのJ・ロザレス、ブラジルのA・パーク、カナダのL・ケーンなどがいるが、2人のチーム力では、日本の方が上かもしれない。

 そうした意味では、チャンスは十分にある。勝てなかったとしても、この経験が2人にとって、プラスになることは間違いがない。

 昨年の上田桃子ではないが、この時期から、臨戦態勢で、トレーニングを積んでいれば、それが今年のシーズンの糧となるはずだ。

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