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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/25号
2007/12/13更新
アメリカは肌に合わない!?
賞金3位のB・ジョーンズ日本ツアーに専念

 先の日本シリーズで、最終日61というスコアで優勝したブレンダン・ジョーンズ。秋口のビッグトーナメント、三井住友VISA太平洋と日本シリーズに勝ち、賞金ランクでも谷口徹、片山晋呉に次ぐ3位に入る活躍。秋口まではまず話題にもならなかっただけに、今年何が起こったのか。12月5日、所属するキャロウェイゴルフの25周年記念イベント直後、成田からオーストラリアに帰国する直前に掴まえた。


やっぱり日本が好きと、B・ジョーンズ

 ジョーンズは、今回の日本シリーズで通算8勝、今季3勝目となり、賞金ランキングも谷口、片山の賞金王争いの陰でいきなり3位、ワールドランキングも一気に60位に。

 99年に全豪アマに優勝し、2000年には日本の試合に参戦し始めるなど、プロ生活の大半を日本で送っているプレーヤーだ。

「日本は大好き。それに日本のコースが自分のゴルフにあっている」ということなのだが、実際、コースとの相性がぴったりという、つるやオープンでは、米ツアーに参戦したために不参加だった2005年を挟んで、04年、06年、そして今年と3連勝。

 ただ、今年後半に入ってブレークした理由については、

「何より、試合に臨む態度が変わったのが大きかったと思う。実は、7月に長男のキーリンが生まれて、何かが吹っ切れ、リラックスしてプレーできるようになった」という。

 初めての子供といえば、タイガー・ウッズもジョーンズの少し前に長女を授かっているが、

「僕のほうがちょっと上になるけれど、タイガーとは同じ1975年生まれ。とはいえ、向こうは世界のトップで、意識なんかしていないよ。僕にとっては、皆がライバルで、特に意識しているプレーヤーはいない。(タイガーと同じく)グレッグ・ノーマンに憧れてゴルフを始めたが、本当のことを言うと、実は練習が嫌いなんだ」と本音も一言。

 が、明るい性格でリラックスしてプレーができれば、これだけの成績が出るのだから、あるいは、素質はタイガー並みにあるのかもしれない。

 一昨年1年間と昨年の半分、今年の春は、米ツアーに挑戦していたが、

アメリカのツアーでは、いろいろな意味でストレスがたまった。特に、日本のコースのグリーンは、どこに行ってもコンディションが最高で、変な気を使わずに、快適にプレーが出来るので、本当に自分には合っているんだ」

 ということで、来シーズンも日本のツアーにフル参戦する予定という。

「まだ、日本語がほとんど話せないのが、一番の問題だけれど、来年は、子どもも飛行機に乗せられるようになるから、今年より、家族を日本に連れてこられるようになるだろうし、今から待ち遠しいくらいだ」

 とすでに来年への豊富を語っている。

 ただ、そんなジョーンズも少しは欲が出てきたようで、

「当面の目標はワールドランキングの50位以内に入ること。帰国してオーストラリアオープンに出場する予定だが、こうした試合で良い成績を収めることができれば、マスターズをはじめ、世界のメジャーにも出場できるからね」とか。

 考えてみれば“B・ジョーンズ”という名前自体、マスターズを作った球聖ボビー・ジョーンズが彷彿させるし、ブレンダンのキャディの名前は、トム・ワトソン。

 こうなれば、また一人日本ツアーから世界のメジャーで羽ばたくのを期待するしかない?

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