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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/11号
2007/8/30更新
石川遼、VISA太平洋に出場決定。
中嶋(常)と回りたいとラブコール

 ハニカミ王子こと石川遼の試合スケジュールに注目が集まる中、秋のビッグトーナメントのひとつである三井住友VISA太平洋マスターズにスポンサー推薦で出場することが、このほど明らかになった。日本オープンを含めて今季4試合目となる男子プロトーナメントへの出場が明らかになったのは、完全優勝をした日本ジュニア選手権の終了後。新聞報道によれば、「中嶋(常幸)さんと一緒にまわりたい」と石川遼が同組ラウンドを逆指名した形だ。


中嶋さんと回りたいと、石川遼

 石川遼の父・勝美氏は「中嶋プロは私も遼も以前からずっと尊敬している立派なゴルファー。逆指名など恐れ多いことです」と恐縮しきりだが、指名された中嶋は「王子から指名されるなんて光栄なことだね。ぜひ実現したい。でも、眩しすぎてサングラスが必要かな」と同組ラウンドに意欲を見せる。

 VISA太平洋を中継するTBSと中嶋は、マスターズの解説や自身がパーソナリティを務めるラジオ番組などで浅からぬ縁があり、予選ラウンドの組み合わせは、テレビ局の意向が反映されることが多く、「そういう組み合わせは十分考えられる」と中嶋は予想する。

 だが、ことはそう簡単ではないようだ。

 同大会の関係者によれば「女子の場合は予選の組み合わせを主催者の意向で自由に決めることができますが、男子の場合はツアーの内規があって、推薦アマと永久シード選手というような組み合わせは作れないことになっています」とのこと。

 しかし、まったく不可能かというと、“内規”の解釈次第では中嶋・石川、歳の差37歳の対決が実現する可能性もある。

「予選ラウンドの組み合わせについては、いわゆるいい時間帯のスタートにシード選手かそれに準ずる選手を入れ、そこには推薦出場のアマやマンデーからの選手は入れないという内規があります」(JGTO関係者)

 しかし、石川遼は、推薦アマとはいえ立派なツアー優勝者。「シード選手に準じるのでは?」という問に、「テレビ局など主催者との話し合いということになると思います」(前出)と微妙な答えだ。

 VISA太平洋は、石川遼の出場と合わせて豪州の若手実力者、アダム・スコットの招待を発表。もし、中嶋・石川・スコットという組み合わせになればファンの目は釘付けになるはず。

 実は中嶋常幸と石川遼のラウンドは、初めてではなく、まだ石川遼が小学生5年生のときに、五浦庭園CC(福島県)で行われた中嶋が主催するジュニアレッスン会で顔を会わせている。

「あとでスタッフから『レッスン会に参加していた』と聞かされて思い出した。凄く熱心で、人の話をよく聞く教え甲斐のあるいい子だった。非常にいい印象が残ってる」と中嶋は振り返る。

 一方、石川親子も、それ以来すっかり中嶋のファンになり、今回の“逆指名”となったようだ。

 男子プロゴルフの人気挽回のためにも、“内規”にとらわれない粋な計らいを期待したい。

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