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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/27号
2007/3/15更新
日本女子プロ協会も説明できない
さくらのメジャー出場資格の不思議

 米女子ツアーメジャー第1戦、クラフトナビスコ選手権(3月29日~4月1日)の出場資格をめぐって、現場は大混乱に陥っている。3月9日現在、エントリーリストがまだ揃っていない状態なのだ。なぜこんな混乱が生じているのか?


ナビスコに急遽出場が決まった
横峯の活躍に期待

 ナビスコ選手権には昨年と同じく、昨年の日本女子ツアー賞金ランキング1位と2位に与えられる出場資格で、1位の大山志保と2位のジョン・ミジョンが出場する。

 しかし、2月下旬、ナビスコ選手権のホームページ上で、3位の横峯さくらに、≪特別推薦≫で出場と掲示され、急遽、出場資格が与えられたが、この特別推薦の中味が何とも不思議なのだ。

「今大会前、主催者側がロレックス女子ワールドランキングの上位3人の選手に、自動的に参加資格を与えました。選手がほかの資格と≪重複する≫時は同ランク15位まで繰り下げることができます。新しい制度だったために、出場資格の解釈で混乱が起きて、日本では分からない状態なんです。エントリーリストも協会には届いていません」(日本女子プロゴルフ協会・高須皓友氏)

 米LPGAによると、出場権が自動的に付与される選手は
≪1≫殿堂入り選手
≪2≫過去5年間の米LPGAツアーの優勝者
≪3≫歴代のナビスコ優勝者
≪4≫昨年度マクドナルド、全米オープン、全英女子オープンを含めたメジャー大会の上位5位までの入賞者
≪5≫昨年の米女子ツアー賞金ランク70位以内
≪6≫今年の開幕戦からナビスコ大会直前までの試合で賞金ランク15位までに入っている選手
≪7≫昨年ナビスコクラシックで20位以内の選手
≪8≫ロレックスランクで今年3月5日までに賞金ランク3位までの選手
≪9≫昨年度のロレックスランク新人王
≪10≫今年度の全米アマチャンピオン
≪11≫妊娠あるいは米LPGA認定の公傷によって、昨年度このナビスコ大会に出場できなかった選手で、今年のナビスコ参加資格がない者も参加できる。

 これに日本と韓国、欧州ツアーのランキング2位までの選手6人が入る。当然、≪1≫によりロレックスランク2位のアニカ・ソレンスタムや、≪5≫により同ランク6位の宮里藍らも自動的に出場資格を付与された。

 この2人のようにロレックスランク15位までの選手は、≪1≫~≪11≫までの出場枠と≪重複≫する。

 日本ツアー賞金ランク1位で同ランク9位の大山も同様に重複していた。そこでロレックス上位3人に与えられる枠のひとつが大山に決まり、日本ツアー上位2人までの出場枠がひとつ宙に浮いたことで、横峯に出場の枠が回ってきた。これが≪特別推薦≫の内情だ。

 横峯のように人気選手がメジャーで活躍する姿を見られるのはファンにとって喜ばしいことだが、女子プロ協会が明解に説明できないのはいかがなものだろう。

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