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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/13号
2007/2/30更新
4カ月ぶりにツアー復帰。
P・ミケルソン、今年の目標

 フィル・ミケルソンが約4カ月ぶりに米ツアーに戻ってきた。昨年9月のライダーカップ以来、一体何をしていたのか? そんなに休んでも、大丈夫なのか? 今年はメジャーが取れるのか? そんな疑問の声が、先のボブホープ・クライスラークラッシックでは、渦巻いていた。


4カ月のリフレッシュでメジャーに賭けるミケルソン

 そんな疑問をぶつけられたミケルソン自身は、開口一番「何もせずに、ソファに座って、一日中テレビを見ていた」などとジョークを飛ばしたが、実際のところは、そんな冗談が言えるくらい、多忙で充実した毎日をエンジョイしていた。

 まずはバケーションでローマやベニスに行き、タヒチのボラボラ島で、エミー夫人との結婚10周年を祝ったかと思えば、ロッキー山脈でスキーをするというように、世界中を遊びまくっていたのだ。

 その間、ノースカロライナとメキシコで、コース設計を行っていたというのだから、4カ月なんて、アッという間。これでは、2004年以来、過去3年、最低メジャー1勝というのも、今年は無理かもしれないと思いたくもなる。

 31歳になったタイガー・ウッズが、第2黄金期にあるのに対して、今年37歳になるミケルソンは、もうトップの座をあきらめたのかとも思えるような遊び方だった。

 しかし、ミケルソンに言わせれば、
「昨年の最後の試合だったライダーカップでは、技術の問題というよりも、体力的な問題があった。1日36ホールプレーしなければならなかったからね。
そのため、トレーナーのシーン・コクランの所へ行って鍛え直したんだ。そうしたら、9~11キロくらいすぐに減量が出来て、その後に4~6キロくらいの筋肉がついた。1週間に5~6日は、45分から1時間半のトレーニングを行い、さらに、これまでとは違ったマーシャルアーツも始めた。
これで、9カ月間戦えるスタミナをばっちりつけたよ」
 ということになる。

 もちろん、スタミナばかりでなく、
「昨年の試合で悔いが残っているのは、やはりこのライダーカップと全米オープン。全米オープンでは、最終日の18番ホールだけでなく、17番でも、ティショットが左にいってしまった。
そのため、この問題を解決するために、キャロウェイの技術者の助けを借りて、ドライバーのデザインをしていたんだ。四角いタイプのFT-iの長いバージョンなんだけれどね。
多分、今年のマスターズは、このドライバーを使うと思うが、ようやく、解決策が見つかったんだ。だから、今年は、フェデックスカップのプレーオフもあるし、自分では期待しているんだ」
 とか。

 ボブホープ・クライスラークラシックでは、最終日に78を叩いて、結果は45位タイ。シーズンの初戦で優勝したり、良い成績を上げることが多いミケルソンにしては、芳しい成績とはいえないが、彼に言わせれば、いろいろなコースで90ホールのプレーをするボブホープは肩ならしに最適とか。

 コーチのリック・スミスやデーブ・ペルツとは、試合の1週間前からみっちり練習したが、「むやみにボールを打つ練習は意味がない。オフシーズンには、ゲームプランを考え続けていた」ということで、45位の成績にも落胆の気持ちはない。

 どうやら、今のミケルソンの頭の中は、メジャーのことばかりで、他の試合には、さほど興味がないようなのだ。

 実際、トーレパインズGCで行われるビュイックには、タイガーは別として、ビックネームが参戦していないのに対して、
「彼らは大きなミスを犯している。コースは大改造されており、2008年の全米オープンの会場を知る最高のチャンスだからだ」
 などということを、自分は4カ月近くも休んでおきながら、語っているのだ。

 今年、調子が良いというミケルソンが、メジャーでどんな活躍を見せてくれるかが楽しみだ。

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