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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/2号
2007/12/19更新
シード転落。崖っぷちのD・デュバル、
最後の一手

 デビッド・デュバルが、崖っぷちに立っている。06年のデュバルは、24試合に参戦したうち、11試合で予選を通過、約32万ドルを稼ぎ、賞金ランキングで172位という成績を収めている。05年の20戦中、予選通過1試合だけよりは、はるかに良い成績を収めているが、それでもシード圏内の125位には遠く及ばなかった。デュバルに何が起きているのか。


シード転落。崖っぷちのD・デュバル、最後の一手

 05年までだったら、スランプという言葉だけで済ますことが出来た。というのも、2001年の全英オープンで優勝しているデュバルは、メジャー優勝の5年シードがあったからだ。

 それが、06年で切れてしまい、しかも、先のQスクールに出場もしていなかったことから、07年は試合に出られなくなってしまう可能性があったのだ。

 しかし、米ツアーの広報はこう言う。

「多分、試合に出られないということにはならないでしょう。実は、生涯に1度、1年だけ使える、『生涯獲得賞金のベスト50位』まで、というシードのカテゴリーがあり、現在このカテゴリーで24位(1668万ドル)のデュバルは、この権利を行使するつもりなのでしょう。
 このカテゴリーは、賞金ランキング125位までのシードよりも、優先順位が高く、メジャーやWGC以外なら、ほとんどの試合に出られるはずです。しかし多分といったのは、この権利を行使するには、申請書を提出しなければならず、現時点(12月8日)では、申請書が届いていないからです」(N・シルベリオ氏)

 実は、メジャー優勝での出場は06年にリー・ジャンセンもこの枠でツアー出場をしていた。

「リー・ジャンセンは、06年この権利を行使して、試合に出ていたのですが、成績が振るわず、Qスクールでも合格できませんでした。07年は『賞金ランキング126位から数えて上位25名』というカテゴリーの試合に出られるだけです」(同・シルベリオ氏)とか。

 事態の深刻度は、全米オープン2勝のジャンセンの方が厳しいといえるかも知れないが、42歳のジャンセンに比べると、35歳のデュバルは、本来なら絶頂期。世界の頂点に立った直後からの5年に及ぶ低迷だけに、その衝撃は大きいといえる。

 しかも、タイガー・ウッズに次ぐといわれたナイキとの契約料も、そろそろ契約更新の時期を迎えるはず。残された時間はあと1年だけ。一世風靡したデュバルも、風前の灯火だ。

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