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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/28号
2006/11/14更新
大山志保、賞金女王確定。夢は海外へ。
いまの気持ちを本音インタビュー

 賞金総額1億5525万円、大山志保は、開幕戦のダイキンの2位を皮切りに、ミズノクラシックまで、優勝5回、2位6回、5位以内8回、10位以内6回、32試合中、実に25試合がトップ10フィニッシュ。日本女子ツアー史上最速タイ、3試合を残し、6年連続賞金女王の不動裕理を押さえて女王を決めた。飛躍した1年を、新女王に聞いた。


サイン会もすごい人気、賞金女王確定の大山志保

------新女王の率直な感想は?

大山
 18番(ミズノ最終日)のティショットを打ったときに、優勝争いをしているような感じになりました。これで女王になれるんだと。丈夫な体に生んでくれた両親と清元(登子)先生、鶴見(功樹)先生、ジェイ・ユーンに感謝の気持ちでいっぱいです。道具の、パターにも感謝。今年使っていたパターから女王になるときは、このパターで決めたいと、10年前からお世話になっていたパターに戻したんです。

 大山は2年前まで、不動の師匠であった清元の門下生だった。その後、地元宮崎で鶴見に出会い、このオフはハードトレーニングとスウィング改造に挑み、見事に自分のものとした。ツアーの現場では、ウェイ・ユンジェのコーチのジェイに、多くを学んだ。

------今年、何が変わった?

大山
 清元先生の下でやって来たことがやっと実を結びました。あの頃先生が厳しく言ってくれたおかげです。先生が私の考える基盤ですね。『練習が一番。朝から晩まで球を打ち続ければ何かをつかむことができる』『調子が悪くても練習を続ければ2年、3年後に結果が出る』と。

 大山は清元から鶴見にコーチが代わってからも、この言葉を胸に、朝4時過ぎに起きて夜明けから夜6時過ぎまで、打ち続ける日があったという。不動が8時間練習していることを知ると、9時間練習、10時間やったと知れば、11時間もやるといったように。鶴見の厳しい指導にも弱音を吐くことはなかった。

------同じ清元門下生の不動の連続記録を止めたが。

大山
 1年女王になることだけでもたいへんなのに、6年ですから。不動さんは尊敬できる存在です。

------その1年を振り返ると。

大山
 まだ、ツアーは終わってませんが、ほぼ全試合に出場できました。精神的につらかったときも両親が支えてくれて。よく頑張ったと自分を誉めてあげたいです。9月のマンシングの頃、一番足が痛くて、休もうかと思ったんですが、前年優勝者だったので、出場したんです。トレーニングの成果が出て、その後よくなりました。

 オフに鶴見コーチの下、下半身も、弱かった上半身も、鍛え上げた成果が1年間の"皆勤賞"につながった。

------今後の課題は?

大山
 以前はアプローチが苦手で、左足上がりで左足体重ではよくないんだ、ということも最近まで知らなかったほどです。そういう意味では、私はまだ発展途上。アプローチを磨けばもっと上に行ける余地があるということです。

 以前は練習の鬼イコール、不動だったが、今は大山。これ以上練習するなら、不動の6年連続賞金女王を大山は越えるかもしれない。しかし、大山は米ツアーへの憧れが強い。

------来年は日本、それとも?

大山
 来年にならないと分かりませんが、私はもっと上を目指してプレーしたいんです。それは、世界の強い選手たちと戦うこと。海外で結果を出す、それが私のひとつの目標です。

 今季米ツアーに出場して結果を出した宮里藍が日本に来てから、大山は優勝していない。来週行われる最終戦のリコーカップに出場する藍と直接対決して、藍を倒せば、さらに米ツアー参戦への意志が固まるかもしれない。

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