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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/21号
2006/11/7更新
今やキャディも契約がらみの広告塔に。
オフの主役≪契約≫関連の最新事情

 キャディも宣伝効果あり? そんな現象が先に行われた国内男子ツアー、ABC選手権で見られた。一部外人選手とキャディの間で、同じゴルフメーカーのロゴ入りバイザーをかぶる選手が目立ち、活躍すれば週末のテレビ中継に映る。露出度満点の効果を発揮した。かつては揃いのジャンプスーツがキャディーに支給され、ダンロップフェニックスと共に国内最高賞金額を誇った大会だが、現在は賞金もダウン。さらに経費も節減されているため、こちらが目立った。いったいどうなったのか。動きを追った。


早々と新クラブ、テーラーメイドで優勝の福嶋(左)。伊澤の新クラブでの復活はあるか

 通常、企業がプロゴルファーと契約するのは、広告塔としての役割を期待するから。CMなどに出演することもあるが、そこまでいかなくともウェアやキャディバッグ、用品などにロゴをいれ、それがメディアを通して人目に触れることが大切なのだ。

 中でも、バイザーやキャップは、大きなロゴが入れられる傘同様、目立つので効果は大きい。トッププレーヤーを担当すれば、やはり露出度が高いことから、プロキャディの中には特定の企業と契約する者もいるし、テレビ画面に映りやすいカメラマンに、ウェアやキャップなどを配布するメーカーの例はあるが、当該トーナメント主催者以外のこんなカタチは珍しい。

 選手やキャディの経済的下支えにはなるものの、大会側としては決して面白いものではないため、今後この動きが加速するのか、成り行きが注目される。

 一方、国内ツアーも男女共に終盤戦に入り、早くも来季に向けて契約関連の話題があちこちで出始めている。

 目立ったところでは、2001、03年賞金王の伊澤利光が、長年契約していたブリヂストンスポーツと離別。クラブ、ボールなどすべての契約を白紙に戻し、一から出直している。

 また、女子では、96、97年の賞金女王、福嶋晃子がマルマンとの契約をシーズン途中で解除。こちらは1年も立たない間の出来事で、さらに商品開発による問題もあっての≪破談≫だ。

 だが、周囲には意外にも驚きの声はない。と言うのも、福嶋は92年のデビュー当時、マルマンと3年1億円という大型契約を締結。女子では考えられないビッグマネーは、大きく報じられた。

 だが、96年には電撃的にミズノに移籍。マルマンとの決別の仕方が決して円満とはいえなかっただけに、ミズノとの契約終了後、フリーの期間があったとはいえ、マルマンとの再契約には首を傾げる関係者が多かったのは事実だ。

 特に、肝心のクラブとの相性という点でも、うまくいかず、シーズン半ばからこの話題に触れることはタブーとされており、このまま関係が続くとは誰も思っていなかったという現状があるからだ。

 福嶋は、マンシングウェアレディス東海クラシックで2年ぶりの復活優勝を飾り、IDC大塚家具レディスでは、宮里藍、横峯さくらの若手2人を力で振り切るうれしい今季2勝目をあげた。

 若い頃から飛距離と小技のうまさで≪規格外≫の大物として見られていたところに経験が加わり、今後が期待されるだけに契約の行方も気になるところだ。

 来季に向けて、そろそろクラブの試打などがひそかに行われるなど、水面下の動きが表に出始める時期とあって、選手の使用クラブやボールなどに注目するのも面白い。

 また、男女両ツアーとも、来季の日程は発表前だが、最後の詰めが行われている。

 2つのトーナメントが合併したり、主催者の都合で離脱したり、逆に新規トーナメントができたりのシーズン再編も、まもなくカタチになって現れるだけに、こちらも併せて見守りたい。

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