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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 8/22・29号
2006/8/8更新
プレーできるコースが3つから1つに
独断専横の「G・パーク」に会員の困惑

 週刊ゴルフダイジェスト誌3月21日号と5月9・16日号の2回にわたってお伝えしてきた「Gパーク問題」に新たな動きが出てきた。前回では株式会社ジー・パークが3ゴルフ場(Gパーク吉川ゴルフ倶楽部、Gパーク山南ゴルフ倶楽部、Gパーク信楽ゴルフクラブ)を所有していた状態からGパーク吉川GCが所有コースから離脱した経緯をお伝えした。ところがまたまた新たな問題が出てきた。

 土地所有者である宗教法人清水寺と平木地上権組合から、土地明け渡しと賃料等の支払い、を求めて起こされた裁判の判決(3月24日)で全面的に土地所有者の言い分が認められ、ジー・パーク側が控訴しなかったことから判決が確定して土地は所有者の元へ戻ることになった。

 しかし、この裁判の判決に先立ち、会員へは3月1日から冬の大雪でコースが傷んだことを理由にコースの一時閉鎖を通達。

 そして裁判の判決後も「裁判のことに関しては一切連絡はありません。そして6月20日付けの文書にもまだ一時閉鎖と書かれているだけで、週刊ゴルフダイジェストを見ていなければ未だに一時閉鎖中だと信じている会員が多いと思います」(某A会員)という状況なのだ。

 裁判があったこと、そして判決の内容についても正式に会員には通達していないのだ。そしてさらに6月20日付けの文書ではGパーク山南GCも7月18日をもって一時閉鎖することを通達してきたのである。

 その一時閉鎖の理由を文書ではこう説明する。

「収益が出ない以上、昨年の大雪を決断時として本年初期からクローズ。そして吉川GCと共に一時閉鎖をと考えていたが、吉川GCの一時閉鎖にともない会員から再三、山南GCの営業継続の要請を受けてきた。
 そこで会員の協力がいただけることを前提に3月から開場したが、これまでまったく協力の形が現れてこなかった。
 ------中略------
 現状の来場者状況を見るにつけ、会員の皆様には私共の気持ちがご理解いただけなかったことを残念に思うと同時に山南GC存続にかける意欲も失った。
 今後はさらに合理化を進めた運営にするか、あるいは第三者に運営をまかすか、様々な角度から検討させていただく」

 この文書に対して某B会員はこう憤る。

「自分たちの経営能力は問わず、経営が成り立たずに一時閉鎖するのは会員がプレーに来ないことが原因だとすべての責任を会員のせいにする。こんなでたらめな会社がありますか。
 会社の勧めで私は預託金会員権を3つのゴルフ場が利用できる利用会員権に変えましたが、それには一切触れてません。このままだと1ゴルフ場しか利用できませんし、兵庫県在住の私は兵庫県の2ゴルフ場が使えなくなり、これからは遠い滋賀県の信楽GCまで行かなくてはいけません。
 それにプレー代も1000円ほどアップ。さらに来年度から年会費もコースが二つも減ったのに5000円アップします。まったく何を考えているかわからない会社です」

 株式会社ジー・パークが昨年の4月から運営を引き受けてから、3ゴルフ場の会員権を持つ会員に対し「入会当時の会員権の預託金の返還を期待してもその可能性はゼロに近い。会員権を有効に利用するために3ゴルフ場が利用できる利用会員権への移行」をすすめてきた経緯がある。

 預託金は消滅するが、預託金の額に応じて何口かに利用権が分割でき、余った利用権は売買することも可能で、移行費用は事務手数料の9800円のみ、というのが謳い文句だった。

 この利用権会員に切り替えた会員は5000名くらいと見られているが、3ゴルフ場中、吉川GCが土地の明け渡しでプレーが不可能となり、さらに山南GCも一時閉鎖で今後どうなるかわからない状態。

 9800円を払って3ゴルフ場が利用できる利用会員権に切り替えた会員のメリットは消えてしまったことになる。これに関する会社側の説明はこれまでに皆無なのだ。

 こういった次々に起こる問題に対して株式会社ジー・パーク側の話を聞こうとしても、これまで同様に担当者不在を理由に取材に応じようとはしない。翻弄される会員の嘆きはまだまだ続きそうである。

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