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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/4号
2006/6/20更新
世界女子マッチプレーを蹴って日本ツアーに出る!?
CM新契約が生んだ宮里藍争奪噂話顛末記

 宮里藍が7月に日本ツアー出場!? そんな噂が水面下でゴルフ業界を駆け巡った。「出る!」といわれたのは7月7日から始まるMeijiチョコレートカップレディス。今年から冠スポンサーとなった明治製菓(株)は、宮里とCM契約を結んでいる。これも関係して、噂がまことしやかに囁かれた。


ひっぱりだこの藍ちゃん

 だが、この週、米国では64人と出場選手が限られたHSBC世界女子マッチプレー選手権(ニュージャージー州グラッドストーン、ハミルトンファームGC)が行われる。

 出場資格は
《1》6月27日までのロレックスランキング30位以内の者
《2》同時期の米ツアー賞金ランキング29位以内の者
《3》スポンサー推薦2名
《4》同時期の欧州女子ツアー賞金ランキング首位の者
《5》ディフェンディング・チャンピオン
《6》今年の全米女子オープン優勝者

 となっており、宮里は現状で《 1》(6月12日現在9位)と《2 》(同15位)に当てはまると思われる。 

 昨年から始まったこの大会の賞金は総額200万ドル、優勝50万ドルとメジャー並みに高額で、誰もが出場資格を欲しがるほど。そのため「宮里の日本ツアー出場はあり得ない」というのが事情通の意見だった。

 ところが、藍、聖志、優作の兄妹3人が笑顔のCMが人々の脳裏から離れないせいもあって、噂は広まった。一体なぜか?

 昨年、未曾有の女子プロ人気を作り上げた宮里は、今年は米ツアーを主戦場にしており、国内戦には1試合も出場していない。

 地元、沖縄が舞台で、プロ初優勝を飾った開幕戦ダイキンオーキッドにも、サロンパス・ワールドレディス、中京テレビブリヂストンレディスという自分のスポンサーの試合にも出ていない。

 全米女子プロ選手権と日程がぶつかるという事情もあったが、ディフェンディング・チャンピオンでもあり、自らの所属する会社が主催するサントリーレディスでさえ欠場し、完全に米国に溶け込んでいる。

 ルーキーとしてはあるべき姿で、だからこそ、メジャーの舞台で優勝争いを最後まで演じることができたのは言うまでもないが、留守になった日本ツアーは今ひとつ盛り上がりにかけている。

 そんな事情もあって、トーナメントの露出度を高めるためにも、宮里を出場させたいスポンサーは多く、ある関係者は「宮里を引っ張り出したいスポンサー? そんなのみんなだよ、みんな」と、即答した。

 実際、多くの試合に関係する者が、あらゆるコネを使って「出場させて見せる」と大口を叩いて、トップのご機嫌取りに動く社員や代理店もいる。それが現状だ。

 だが、関係者の大半は「これだけ、どの試合にも出場していないんだからあり得ない。出るとすれば秋の日本女子プロ選手権と日本オープンだろう」と口を揃えている。

 さらにMeijiチョコレートカップレディスのエントリーはすでに締め切られたが、宮里の答えは「欠場」で届いており、それを裏付けている。

   それにしても、ロレックスランキングで出場の可能性がある横峯さくらのマッチプレー出場が取り沙汰されていたと思ったら、今度は宮里の争奪戦騒動。

 スポンサー個々が引っ張り出したいと考えるのは宣伝効果からも当然だが、今は、どう考えても現状では米ツアーに専念させるのが宮里のため。ひいては日本ゴルフ界の将来にとってもプラスになることは間違いない。

 にもかかわらず、バタバタと目先の損得で動く連中が多いからこそ出た今回の噂。人気は出たといってもまだまだ層の厚さは足りず、地盤を築くのに必死の女子ツアーと、それを取り巻く環境がしっかりしていないことを図らずも証明してしまった。

 メジャー優勝という夢がかなうかどうかはさておき、米ツアーに腰を据えることこそ、さらにプロゴルファーとして伸びていく唯一の道。

 誰よりもそれを知っているのは宮里本人だ。だが、スーパースターとはいえ、21歳になったばかり。人気者の宿命とは言え、周囲の期待はときに足かせとなることは今さら言うまでもないようだ。

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