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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/9・16号
2006/5/1更新
好みのプレーは「乗用カートでセルフ」が1位
女性とビギナーほど「歩きたくない」傾向が強い

 (社)日本ゴルフ用品協会が今春発表した「ゴルファーズ・アンケート2006」によれば、ゴルファーの72.3パーセント、つまりほぼ4人中3人が「乗用カートでのプレー」を好みのゴルフスタイルと回答している。今や当たり前の時代となった乗用カート事情のあれこれを探ってみた。

 このアンケートはジャパンゴルフフェアを始め昨年開催の8つのゴルフイベント会場で、合計985人(男性773人、女性134人、性別無回答78人)から得た回答をまとめたもの。

 それによれば「好みのゴルフスタイル」について「乗用カートでセルフ」との回答が48.1パーセントで1位、ついで「乗用カートでキャディ付」の24.3パーセント。

 一方、歩き派は「キャディ付」が17.1パーセント、「セルフ」が11.6パーセント(択一回答だが、20人が複数回答)と明らかに少数派。

 そして「歩き」と「カート」に大別すると、「歩き」派の28.4パーセントに対し、「カート」派は72.3パーセントにものぼる。

 また「歩き」より「乗用カート」を好む傾向は、男性よりも女性が、若年層よりもビギナーの方が大きいようだ。

 例えば、女性は「歩き」派が20.9パーセントなのに対し、「カート」派はその4倍弱の76.9パーセント。男性の場合、その差が2倍強であるのに比べ、カートを望む人が多いのは体力面からの希望だろうと同協会では分析している。

 一方、年齢別の調査では男性20代以下に「カート」派の割合が低く、逆に「歩きでセルフ」を希望する割合が25.7パーセントと世代別では突出して高かった(男性全体では12.8パーセント)。その理由は体力面ではなく、プレー料金を安く抑えたいからのようだ。

 また、腕前別では上級者ほど「歩きでキャディ付」を好み(平均スコア75以下では21.4パーセント)、同106以上の人で同スタイルを好む人はわずか7パーセントほどという、興味深い傾向も明らかになった。

 こうした乗用カート人気だが、ゴルフ場運営コンサルタントの菊池英樹氏によれば「最近はバッテリー(電動モーター)車に買い換えるゴルフ場が増えてきました」と今のトレンドを語る。

 従来のガソリン(エンジン)車からバッテリー車に人気が移りつつあるのは、駆動音が静か、加速がスムーズ、そして環境に優しいというイメージの点などから、ゴルフ場からも利用者からも歓迎されているため。

「バブル崩壊後にカートを導入したゴルフ場では、10年を超えちょうど買い替え期に当たります。そうしたゴルフ場では、次はバッテリー車というのがトレンドです」

 ゴルフ場の関係者に聞くと、価格はバッテリー車の方がまだ高いのだが、各メーカーはバッテリー車時代の到来に向けてシェア確保に躍起なのだろうか、実勢ではガソリン車に近い値段が提示されるようだ。

 現在国内では国産・輸入あわせて大手6社が乗用カートを販売しているが、このうちシェア1位のヤマハ(次いで三洋電機と日立バッテリー)でも、主力のエンジン車から、最近はバッテリー車の販売も伸ばしている。

 ただし、搭載するバッテリーは1度の充電で2ラウンドは難しいとか、バッテリーの寿命は2年ほどといった、運営面やコスト面での諸問題があって、主役の座が一気に交代するわけではなさそうだ。

 最後に乗用カートにまつわるトリビアをひとつ。
「乗用カートはすべて左ハンドル?」

 大手メーカーに確認すると、一様に「右ハンドル車はないと思います」との返事。

「実はよく聞かれるんです。一説では、もともとアメリカから輸入されたので、日本メーカーもそれに習ったからというもの。もうひとつは、アクセルとブレーキのペダルを右足で操作しますね。身体の右サイドにペダルを配置する設計上、右ハンドルにすると窮屈になるからです」(三洋電機テクノクリエイト)

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