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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/28号
2006/3/16更新
よみうりOPが5会場でマンデーの予選会
女性にも門戸開放して完全オープン化へ

 今季の国内男子ツアーの出場権を得ようとクオリファイング・トーナメント(QT)に参戦した選手の総数は2164人。ファイナルQTで90位タイまでに入らなければツアーメンバーになれない狭き門でもある。この90位タイに入れなかった選手にとって、数少ない試合出場のチャンスの一つが、マンデートーナメントの突破だ。

 昨年度開催された男子ツアー29試合のうち、マンデーもしくは予選会を行っているのは21試合。基本的に出場者数の15パーセントが主催者に裁量権があり、そのほとんどがマンデーや予選会に振り分けられている。

 しかし、実はその予選に出るのも容易ではない。前述したように2000人を超える潜在的な出場希望者に対して、1会場での予選でプレー可能な選手の人数は100人~140人程度で、予選といえども出場条件に一定の枠を設定せざるを得ないのが実情だ。

 そこで、さらにオープン化するべくマンデーの予選を行うトーナメントもある。

「マンダムシードよみうりオープン」(6月15~18日開催)では、3年前からマンデーの予選として複数の会場でプロ、アマの区別なく参加できる「ドリームチャレンジ」と銘打った地区予選大会を行っていたが、今年からは女性にも門戸を開放し、完全なオープン化を目指す。

「せっかくオープン競技として広く門戸を開いたのに、結局通過するのはプロばかりというのでは、従来と同じになってしまうので、アマチュア、とりわけジュニアにも試合出場のチャンスを広げようということで、マンデートーナメントではベストアマ、ベストジュニアに本戦出場権を与えるようにしました」

「同じ考え方で、ドリームチャレンジでも、各会場の一般アマとジュニアのトップがマンデートーナメントに進出できることにしました。女性に関しては、挑戦したいというゴルファーを制限しなくてもいいだろうという判断です」(読売テレビ制作スポーツ局チーフプロデューサー/上田雅也氏)

 今年の「ドリームチャレンジ」は、セントラルGC(茨城・4月17日)、双鈴GC(滋賀・4月25日)、青島GC(宮崎・5月9日)、ツインレイクスCC(群馬・5月16日)、よみうりCC(兵庫・5月25日)の計5カ所で行われ、各会場の定員は120人(先着順)

 そのうち上位25パーセントが、6月12日に行われる同オープンのマンデートーナメントに進出できる。

 だが25パーセント全部がプロまたは研修生などに占められる可能性は非常に高い。それでは門戸を広げた意味も損なわれるので、アマの部、ジュニアの部を設けて、それぞれの部門のトップが総合順位に関係なくマンデーに進出でき、さらにマンデーでそれぞれの部門でトップになれば、本戦にまで駒を進められるシステムだ。

「結果的にはマンデーから出場できるプロの人数を減らすことになりますが、長い目で見ればゴルフ界全体の活性化につながることになるはずですので、プロの方たちにもご理解いただきたいと考えています」(前出・上田氏)

 女子ツアーでは、ダイキンオーキッドが97年から独自にアマチュア予選会を開催し、上位3~4人に本戦出場権を与えてきた。その歴代通過者の中から宮里藍、諸見里しのぶ、上原彩子らを輩出した実績もある。

 今回の予選会では1会場当たり20万円の賞金も用意する予定で、プロにとってはミニツアー的な要素も盛りこまれる。

 出場資格は特になく、「トーナメントを目指すプレーヤーでその技量を有する者」となっている。胸に覚えのあるゴルファーが、夢を現実にするのを期待したい。

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