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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/21号
2006/2/8更新
休養明け初参戦でプレーオフ優勝のタイガー
トーリーパインズGCは08年全米OPの舞台

 今季の初戦となったビュイック招待でいきなりプレーオフ優勝を飾り、王者の風格を漂わせたタイガー・ウッズ。世界ランク1位のまま昨年末、30歳の誕生日を迎えたが、これを本人は非常に意識しており、今後を占う上でも、今年は大切なシーズンになりそうだ。

「これまでの偉大なプレーヤーの記録を見ると、30代にもっとも活躍していることが多い。できれば自分もそうなりたいね」と、かねてから口にしていたが、タイガーの場合、20代が凄すぎた。

 米ツアー通算46勝(06年ビュイック招待を除く)のうちメジャーが10勝。周囲がバーンナウト(燃え尽き症候群)の心配をするのを尻目に、ここまで上り詰めた。

 30代でこれ以上活躍するようなら、タイガー自身が子供の頃から目標とし、自室の壁に貼ってきたジャック・ニクラスの記録を超えて、史上最強となるのは間違いなさそうだ。

 それを予感させたのが、30代最初となった今回の勝利だ。オフには完全休養を決め込み、3週間以上にわたってまったくクラブを握らなかった。

 エリン夫人とともにスキー三昧でバカンスを堪能した後には、ガンと闘い続ける父、アール氏を見舞い、大切な時間を一緒に過ごした。

 そして迎えた1月4日。「もう試合まで2週間しかない」と、練習を始めたが「最初はハンデ18のプレーヤーみたいだった」と苦笑するほど調子が戻らなかった。

 ナイキの新ドライバー(サスクワッチ)を武器にコースに現れたタイガーは、やはり完全には試合勘が戻らず、決して本調子とは言えない状態だった。

 トーリーパインズGCでも比較的やさしいノースコースをプレーした初日、14ホール中1度しかフェアウェイをとらえられずに、首位に6打差の57位と大きく出遅れた。

 その後も、フェアウェイキープ率は低かった(4日間平均46.4パーセント)が、難コース、トーリーパインズGC(予選ラウンド1日のみノース:7568ヤード、パー72。残り3日間はサウス:7606ヤード、パー72)で忍耐強くプレー。

 まるでメジャーのような戦い方でジワリジワリと順位を上げて、最終日の最終ホールでバーディを奪って、プレーオフに持ち込んだ。

 調子が悪くても難コースでそれなりにスコアをまとめるのがビッグネーム。30歳になったタイガーらしくしぶといゴルフで勝ちパターンに持ち込んだ。

 得意のプレーオフだけに、1ホール目でネイザン・グリーンが脱落。2ホール目で百戦錬磨のホセ・マリア・オラサバルを下して見事、通算47勝目を飾った。

 実はタイガー、トーリーパインズGCとはとても相性がいい。地元ではないまでも同じカリフォルニア州の出身だけに、ジュニア時代からコースを熟知している。

 デビュー直後の97年を除いてこの大会には毎年出場し、優勝は今年を含めて4回(99、03、05、06)。悪くても04年の10位タイで、あとはトップ5をはずしていない。

 トーリーパインズGC(サウスコース)が08年全米オープンの舞台となることがすでに決定しており、またしてもタイガーに優勝のチャンスが巡ってきそうだ。

 もちろんメジャー開催を前にコースは間もなく大改造に着手する。グリーンが改造され、芝が植え替えられて、まったくその表情を変える模様だが、今以上に難しくなることは間違いないだろう。

「ここはオーガスタと同じで、コースが視界に溶け込んで、とてもプレーしやすい」と、コースの印象を口にしているタイガーも、改造を前提にして、心の準備を整えている。

 トーリーパインズGCの地元で育ち、大学時代にアリゾナに住んでいた以外は、現在もここに住むフィル・ミケルソンは「地の利なんてもうすぐなくなっちゃうよ」と嘆くほど、全米オープン用コースに姿を変えるようだ。やはり、タイガーにとって得意なコースになる気配。

 08年のその時まで、タイガーがどれだけメジャータイトルを積み重ねておけるのかに、むしろ注目が集まる。

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