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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/14号
2006/2/3更新
BSの人気ボール「X-01」もリニューアル
春のシーズンに向けた各メーカーの「隠し球」

 本格的ゴルフシーズンを目前にして、各メーカーのニューボールに注目が集まっている。シェアと人気で一歩リードするBSを追う各社の動きをいち早く探ってみた。


川奈も西武系

「今年はボールでもナンバーワンを取り返したい」

 ボールの王座奪還に賭けるSRIスポーツでは、「ブリヂストンさんに対抗できるボールを用意しており、今年3月には市場に投入する」(SRIスポーツ経営企画部課長/山田照郷氏)とライバルに対する対抗意識も隠さない。

 今春は、アベレージゴルファー向けの主力商品で、一昨年大ヒットしたハイブリッド・エブリオのモデルチェンジが早くから噂されていたが、同社の新製品攻勢はそれにとどまらないようだ。

 セールスランキングで首位を快走するX-01シリーズがターゲットとなるため、Z-URシリーズのニューモデルが早くも登場しそうだ。同社ではこれらのニューボールを2月下旬に開かれるジャパンゴルフフェアの目玉とする考えだ。

 ライバル各社の追撃を、磐石の態勢で迎え撃つブリヂストンスポーツでは、まずX-01シリーズをリニューアルし、一足早い2月4日に発売する。

「コアの外側と内側の硬度差を大きくした構造で、変形量の大きなドライバーショットでは低スピン化がすすみ、前作より飛距離がのびています。とくに球の落ち際ののびがよく、プロもスムーズに切り替えてくれました。またSタイプはよりアマチュアにも使いやすいボールになっています」(同社広報室長/嶋崎平人氏)

 中身は前作と大きく違うというニューX-01シリーズだが、ネーミングはそのままで、パッケージデザインも前作のイメージを継承しており、店頭に並んでもリニューアル感に乏しい気もする。

 しかしこれも「2年間で大きな支持が得られ、ブランド力が高まった」(島崎氏)ためで、同社の大きな自信の表れといえる。看板選手の宮里藍はもちろん、ポーラ・クリーマーや諸見里しのぶなど話題性のある選手と使用契約を結ぶなどプロモーション体制も万全だ。

 そしてもう一つの「隠し球」が登場する。ツアーステージブランドのクラブはプロ、アスリート向けのXシリーズと一般アマチュアに対象を広げたVシリーズの二本立てで展開してきたが、ボールにもX-01よりやさしめの新シリーズとして、ツアーステージV-10が加わる。

「IV330はエンジョイゴルファー向け。アスリート向けのX-01の性能を使いきれないゴルファーのためのボールがV-10です。ゴルファーのボリュームゾーンにマッチするため、今年もっとも大きく成長する可能性があります」(嶋崎氏)と3月3日に発売されるニューボールに大きな期待を寄せている。

「ベストセラーのX-01と2位のIV330。さらにその中間を埋め、すべてのユーザーを取り込もうとする強者の戦略」(業界関係者)はライバル社にとっては相当な脅威となる。

 他社も手をこまねいているわけではない。世界市場でナンバーワンのタイトリストは、2月下旬に主力のプロV1シリーズをリニューアルすると見られている。また、ミズノは昨年発売したクロスエイトに、プロユースを前提に改良したニュータイプを投入する。

「シェアでトップをとることが目標ではなく、必要とするユーザーに確実な供給をしていきたい」(ミズノ広報宣伝部/西田維作氏)と控えめだが、05年度末までに20万ダースの達成は確実と見られており、今年は同社にとってトップ3への足固めの年と位置付けられる。

 このほか、マルマンが主に同社の高級クラブのユーザー向けに開発したマジェスティMJ-06Sは、1個840円という価格もさることながら、飛距離はもちろんのこと、昨今流行の高反発アイアンでも止まりやすい性能を売り物にしている。今年はボールに関する話題の豊富な1年となりそうだ。

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