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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/7号
2006/1/26更新
バレンタインには「ボールとチョコ」のセット商品
贈答用の「企画ボール」は楽しいアイデア満載

 そろそろバレンタインデーの話題が飛び交う季節だが、今年、ゴルフ好きの男性にはチョコレートとセットになったゴルフボールがプレゼントされるかも知れない。

 キャスコはカバヤ食品との共同企画で、バレンタインデー向けにチョコレートをセットしたゴルフボールをこの20日から限定発売(2万個)した。

 このユニークな商品は、同社が1月9日に発売した「デュアルモード・ツアーS」のボール1個とカバヤ食品のアーモンドチョコをセットにしたもので、商品名は「I Love Choco de Golf」(アイラブチョコデゴルフ)

 可愛いデザインのパッケージには「うっかりあなたにホールinLOVE」のコピーが見られる。といっても、このチョコはもっぱらギリチョコ用だろうが……。

 価格は1箱577円(税込)。また、ボールは同社が「輝(キラ)ボール」と名づけた特殊なカラーコーティングで黄色の鮮やかな発光加工がなされている。

「こうしたスポット販売の企画商品は常に検討しています。今回の商品は、昨年7~8月にカバヤ食品さんに相談して作ることになりました。しかし、その時期からではカバヤ食品さんの販売ルートに乗せるには開発が遅すぎ、今回はゴルフ関係のマーケットだけでの販売となりました」(ボール商品部・尾川寿仁氏)

 バレンタインデーには、毎年ユニークなチョコが多数登場するが、ゴルフボールとのコラボは珍しい。大手メーカーでは初めてだろう。そのためメディアの反響は大きく、特にゴルフ場への販売は順調だという。2月14日前後の顧客プレゼントに使用するゴルフ場が多いからだろうと、同社ではみている。

 ところでこうした企画ボールだが、案外多くの商品が世に出ている。

 例えば、この1月2日には、SRIスポーツから「飛行安全祈願球」という商品名のゼクシオの企画ボールが発売された。「京都府八幡市にある飛行神社という神社で、真っ直ぐ安全に飛ぶように、飛行安全のご祈祷を実際にしていただいたボールです」(広報部・山田照郷氏)

 ご祈祷の効果のほどはまったくもって「?」だが、これが案外好評で、販売も順調だという。しかし、この商品などは実際に祈祷を受けるという手間がかかるため、販売数量はごく限られている(販売数未発表)

 企画ボールは、どれもシェアや売上げ高拡大の効果はほとんど期待できない。にもかかわらず、次々と発売される裏には、「ひとつはショップさんからの強い要望があるためです」と前出・尾川氏は説明する。

 つまり、ショップとしては季節季節に顧客の目を捉え、少しでも購買意欲をあおる商品が店頭に欲しいのである。

 また、ユーザーの側にも季節の贈答用として求める――小さいながらも――確かなニーズがあるという。

 例えばキャスコでは、これまでに「母の日」用、「父の日」用の企画商品を販売。ブリヂストンも「父の日」用商品のほか、昨年は人形をセットにしたクリスマスギフト用の企画ボールを発売。また、SRIスポーツでは限定商品ではないが、各都道府県のオリジナルマークをプリントする「ご当地ボール」を受注製造する企画ボールを用意している。

 そうした企画ボールの代表が毎年、年末・年始に販売される「干支ボール」だろう。

 SRIとブリヂストンでは毎年発売しているが、「年末・年始の贈答用として定番になっています。これまでにも長年ご愛顧いただいているお客様もいらっしゃいますから……」(広報室長・嶋崎平人氏)として、わずかでも自社の存在をアピールする、欠かすことのできない商品だという。

 そしてもうひとつ、メーカー側にも「買わなくても、もらったボールを試すことで、新たなユーザーの開拓につながれば……」という効果を期待しているようだ。

 これからも折々に、ユニークな企画ボールが店頭に並ぶだろうが、プレゼント商品として欠かせないアイテムだろう。

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