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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/7号
2006/1/26更新
中部の津市、豊田市、関西の加東市、三木市など
「平成の大合併」でゴルフ場銀座が各地に誕生

 域内に多くのゴルフ場を抱える「ゴルフ場銀座」といえば、昔から関東の千葉県市原市(33コース)がつとに有名だった。ところが、現在進められている市町村の「平成の大合併」により、同市には及ばないまでも、それに次ぐゴルフ場銀座を抱える市が全国に誕生していた。

 今年元日、中部地方の三重県津市は、同市を中心に旧・久居市など2市6町2村と大合併。その結果、市内に22ものゴルフ場を抱える「ゴルフ場銀座」になった。

 津市観光協会によれば、「榊原温泉など全国的にも有名な温泉地があるので、温泉とゴルフ場をからめた宣伝ができたら面白いと思っています。また、比較的温暖な気候で積雪もほとんどない土地ですから、冬季は大勢のゴルファーに来ていただきたい」と今後のゴルフ客誘致に期待を寄せている。

 現在は観光客向けのパンフレットにゴルフ場を列記してある程度の広報活動だが、市観光振興課では「合併後間もないので、具体的にはまだ先のことになりますが、将来は各ゴルフ場に協賛いただき、広報活動やイベント開催なども企画していきたい」と抱負を語っている。

 それより先、昨年10月24日にはもともと「関西のゴルフ場銀座」として知られた兵庫県の三木市と隣町の吉川町が合併。その結果、あの廣野ゴルフ倶楽部など25コースを抱える新・三木市が誕生した。「市原市に次ぐ、全国2番目の数の多さだと聞いています」(観光協会)

 当然、その「ゴルフ場銀座」ぶりを市の産業振興に利用していると思いきや、「三木市では従来、市民開放日を設けるなどの地元サービスをしてきましたが、合併後は決まっていません」とのこと。

 同市のゴルフ場関係者によれば、25ゴルフ場のうち半分以上で経営者が交代している。そうした慌しい事情もあり、共同で何かを行おうという機運が生まれるには、もう少し時間がかかるだろうという。

「その上、今はどこもお客さんが大勢入っていますから……、なかなか難しいでしょうね」と実情を明かしてくれた。

 ところで、この三木市に隣接する東条町、杜町、滝野町の3町も今年3月20日合併し、新しく加東市となる。そして、同市内では18ものゴルフ場が営業することになる。

 このうち東条町では、町の商工会青年部が中心となって、ジュニアゴルファーの育成と町の活性化を目指し、町内12コースと協力して「ゴルフアカデミー東条」という活動を行っている。

 昨年はゴルフ場でのジュニア教室をはじめ、親子ゴルフ大会やジュニアを引率してのトーナメント観戦、プロゴルファーの小学校訪問といったイベントを実施し、全国的にも話題となった。せっかく軌道に乗ってきた活動だが、加東市誕生以降はどうなるのだろう。

「今年は加東市としてではなく、東条地区で別組織を立ち上げて管理・運営することになります。将来は市全体に広がる活動になれば、と思っています」(東条町商工会)ということで、合併後も持続されるようだ。

 そのほか、昨年は19コースを擁する愛知県豊田市や23コースの滋賀県甲賀市といった新たな「ゴルフ場銀座」が誕生した。せっかくだから、その銀座ぶりを活用するイベントやゴルファー誘致のサービスを実施してもらいたいものだ。

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