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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/19
2005/4/15更新
荒天続きの米男子ツアー。今週雨模様なら
マスターズ優勝予測に異変が起きる!?
 今週はマスターズウィーク。今年最初のメジャーが開催されるが、2週前の第5のメジャー」とも言われるザ・プレーヤーズ選手権と、先週のベルサウスが、今年のマスターズに影響を及ぼしそうだ。


「雨のオーガスタ」なら番狂わせがあるかも

 プレーヤーズ選手権には、長らくの間、「この試合に勝つとマスターズでは勝てない」というジンクスがあった。そのジンクスは01年にタイガー・ウッズが破っているが、多くのトッププレーヤー達は、この試合をマスターズに向けての最後の調整試合として利用している。

 しかし、今年の大会は長雨に祟られ、最終日の月曜日にプレーヤー全員が27ホール以上の長丁場をこなして終了したが、下手をすると火曜日までもつれこむ可能性まであった。

 大会2日目の金曜日には、一部ラウンドした選手のスコアもキャンセルされ、土曜、日曜日でやっと第2ラウンドが終了するという待ち時間の長い試合になってしまった。そして、翌月曜日は風が吹き荒れ、非常にタフなコンディションになっていた。つまり、非常に疲れが溜まる試合であったと同時に、プレーヤー達の予定が大幅に狂ってしまったようだ。

 例えば、マスターズのディフェンディング・チャンピオンであるP・ミケルソンは、先週の月曜日にオーガスタで練習ラウンドを予定していたが、プレーヤーズ選手権が月曜日まで伸びたため、調整に手間取っていた。「水曜日までオーガスタにいたかったが、そうなるとベルサウスのプロアマに出られなくなる。プロアマを欠場すると本戦が出場失格になる決まり。こんなルールは、変更すべきだ」と、文句を言っていた。

 3/15号で既報済みの通り、2月のニッサンオープンで、R・グーセンが寝過ごしたためにプロアマに遅れ、試合を失格になったのと同じパターンになってしまう。ミケルソンにすれば、マスターズの前に1週間試合を空けると、あまりにマスターズのことばかり考えてしまうので、前週のベルサウスに出場するのは、当初の計画どおり。けれど、余りにハードな日程つづきだと、肝心のマスターズに疲れが残ってしまうことを懸念していた。

 雨の影響は他にもある。プレーヤーズ選手権の開催されたフロリダ州のジャクソンビルは、フロリダの最北東部に位置している。フロリダの北はオーガスタのあるジョージア州で、ここでも同じように天候は不順だった。

 先週、同州で行われたベルサウスは初日が雷雨で中止。これまでの雨がオーガスタの超高速グリーンにどれくらいの影響を与えたか、あるいは今週の天候次第でどう変わるかが注目されている。

 というのも、悪天候になればなるほど、案外ベテランプレーヤー達が活躍するからだ。プレーヤーズ選手権でも、同大会で史上最年長優勝した48歳のF・ファンクは、「待ち時間が多くてウンザリしたけれど、まさか優勝できるなんて、思ってもいなかった」と涙ながらに語っていたが、この試合ではT・レーマンやS・エルキントンといった40代のベテラン勢の上位争いが眼を引いた。

 近年オーガスタ並に速いグリーンになっている会場のTPCソーグラスは、セカンドショットでグリーンに止まる高い弾道のボールを打つために、なるべくショートアイアンで打つ方が有利。そのためにはティショットで飛距離が出ないと勝負にならない。しかし今年は大雨のためにグリーンでボールが止まりやすくなっていたので、飛距離の出ないベテラン勢でも活躍できたようだ。

 となると、マスターズの天候が悪くなるほど、決して飛ばし屋とは言えない日本勢(丸山茂樹と片山晋呉)にもチャンスの芽が出てくる。

 今年の米PGAツアーは、とにかく雨に泣かされっぱなしだが、1月のソニーオープンinハワイでの活躍で思い出されるように寒さには弱いが、風と雨には強い丸山のことを考えれば、少しはお湿りがあった方が良いのかも……。

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