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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/22
2005/2/17更新
今年還暦を迎える名手アーウィン
史上初の同一試合5連覇を達成
 ヘール・アーウィンがまた勝った。ハワイで開催されたチャンピオンズツアー、タートルベイ選手権での勝利のことだが、今年60歳になるアーウィンは、シニアばかりでなく、ゴルフ界の記録を目下、塗り替えている。

「タートルベイは、自分に対して本当にいつも笑顔を振り撒いてくれる」と本人も語るように、今回のアーウィンの勝利はこの試合で6勝目、5年連続の栄冠ということになる。


全米オープン3勝の猛者
 これまで同一の試合で4年連続勝利というのは、タイガー・ウッズのベイヒル(2000~03年)、ウォルター・へーゲンの全米プロ(1924~27年)などがあるが、プロの同一試合で5連勝というのは、今回が史上初の快挙。「5年連続を達成できたことには大満足」と本人も語るだけのことはある。

 しかし、こればかりではない。アーウィンは、今回の勝利でチャンピオンズツアー41勝目。シニアの勝利数では、第2位がリー・トレビノの29勝が続く。通常、シニアツアーというと50歳から55歳くらいまでがピークといわれているが、年間5勝したとしても、5年で25勝。肉体年齢が非常に若いといわれている青木功でさえ、シニアではまだ9勝しかしていない。それだけに10年前には、トレビノの記録は、シニアの勝利数では前人未踏の大記録のように思われた。それをアーウィンは、すでに12勝も差をつけ、いまだに記録を更新している。

 また今回の優勝は、アーウィンにとって、シニアツアーでちょうど100回目のベスト3入り、ということになる。過去10年の間にアーウィンは230試合に出場しているから、3位以内に入る確率は、43.5パーセント。つまり4割強の割合で、優勝争いに加わっているという安定ぶりだ。チャンピオンズツアーだけで、約2100万ドル(約22億円)を稼いで、記録を更新し続けているというのも納得できる。年間3勝以上を6年連続(97~02年)、年間2勝以上を10年連続し、今年もハワイの優勝でこの記録を11年に伸ばす可能性が強くなっている。

 この間にライバルがいなかったわけではない。10年前にはトレビノや二クラスもまだ、シニアの現役でプレーしていたし、L・ネルソン、T・ワトソン、T・カイト、C・スタドラー、そしてJ・ハースなどのトッププレーヤーたちが、過去10年の間にシニア入りしている。そんな強豪たちを相手にひたすら勝利を重ねているわけだ。

 とはいえ、アーウィン自身は、長年のプレーヤー生活の疲労と年齢から、ここ数年は腰を痛めたり、首や肩をたびたび故障している。

 にもかかわらず、2003年には平均ストローク数で68.93を出してバイロンネルソン賞の最年長獲得という記録を作ったかと思えば、昨年は23試合に出場して2勝のほかに、トップ10に14回入った。そのうえ、59歳の誕生日の3日前に全米シニアプロに優勝して、最年長のメジャーチャンピオンになり、最年長の年間2勝プレーヤーの記録を作るなど、まったく年齢を感じさせない「鉄人ぶり」をみせている。

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