ゴルフダイジェスト出版案内> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/19
2004年更新
どの国でも参加できるわけじゃない。Wカップ
出場を巡るスコットランドチームのドタバタ劇
 国別対抗試合、ワールドカップが11月に開催される。けれどオリンピックと同様に、どの国でも参加出来ると錯覚しているゴルフファンも多いようだ。同じように「自分の国は自動的に出場出来る」と思い込んでいたために、こんな騒動が起きた。

 先週、ワールドカップの「予選会」がマレーシアのクアラルンプールで行われた。ワールドカップというと、日本でも馴染みが深いが、オリンピックとは違って11月18日からスペインで開催される本選には、24カ国のチームしか参加できない。つまりサッカー同様、予選ラウンドが必要となる大会だ。とはいっても24チーム中18チームは、ワールドランキングでシードされ、残りの枠が予選会で争われたわけなのだが、このシステムを良く知らなかったのは、ゴルフファンだけではなかった。

 実は、スコットランドチームがこのシステムを勘違いして、混乱を起こしていた。ワールドランキングで選ぶシードというのは、9月20日時点のワールドランキングで国別の上位18名のプレーヤーにシードが与えられ、そのプレーヤーが同じ国のプレーヤーを一人選んで、チームを作るというもの。例えば、日本人では最上位にいる丸山茂樹は、この時点でのワールドランキングが26位だが、国別では10位にあたり、シードが与えられて、丸山がパートナーを選ぶという形をとる。

 スコットランドの場合は、これまで、S・ライルやC・モンゴメリーがワールドランキングの上位にいたために、当然ワールドカップでプレーが出来るものと考えていた。ところが今年は、そのモンゴメリー(ワールドランキング65位、国別のシードは18位)がワールドカップの出場を辞退。そのために、国別のシードの順位は繰り下がり、ワールドカップに出場できるかどうか、微妙になってしまったのだ。

 スコットランドで、モンゴメリーに次いでワールドランキングの上位にいるのは115位のS・ドラモンド、121位のA・フォーシス。ところが、ワールドカップのシード権がないのが分ったのが予選会の直前で、ドラモンドのほうは、既にWGCアメックスの出場を決めてしまい、どうにも動きが取れない状況。そこでフォ-シスが、友人のS・ギャラハー(155位)に頼んで、急遽一緒にマレーシアの予戦会に出場したという次第。「本当は、バケーションを取るはずだったんだけれど、フォーシスのマネージャーが、私と同じだったことから、僕の予定がわかり、国の出場権に保険をかけるために、わざわざマレーシアまで飛ぶことになってしまったんだ」(ギャラハー)

 アメリカのような強豪揃いの国は問題ないが、他の国は代表選手の不参加で状況が一変してしまうというのが、ワールドカップなのだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト
ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です