週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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　普段の食生活では不足しがちな栄養成分を補い、健康に役立てようというのがサプリメント。市場規模はこの5年間で50パーセントも上昇、今や1兆円市場にまで急拡大したと言われている。実際、以前は美容やダイエットに関心の高い女性などに愛用者が多かったが、最近は成人男性の間にも広まっている。

ドラコンもとりたし、ウエストもスッキリして切れのあるショットも打ちたいし‥‥

　ゴルファーの間でも、もともとショップにアミノ酸などのサプリ商品が並べられているように、縁のない存在ではなかった。といっても、ほとんどはごく一般的なビタミン剤やスポーツサプリを選んでいたようだ。

　ところが、どうせ飲むならゴルフにも効果が期待できるサプリを……、と思うのが人情。そんな思いに応えるかのように、最近、「ゴルファーのため」と謳ったサプリが登場し始めた。

　ヴィクトリアゴルフ銀座店の1階には、「マキシ」というサプリメントショップがある。その中心商品は『マキシバーディ』という、謳い文句が「ゴルフに効く！ ゴルファーのための総合ビタミン＆ミネラル」というサプリ。

「オープンが昨年暮れですが、最近になってやっと、この商品の効果を理解いただくようになりました。リピーターも増え、売上げも伸びています」と店頭の販売担当者。

　また、ティーチングプロの内藤雄二を通じて多くのプロが愛飲するアミノ酸剤に『筋肉革命』という商品がある。これがネットを通して一般ゴルファーからの問い合わせが増えつつあるため、販売元の（株）ヤマニでは、近く『アミノ酸革命』と商品名を変え、販売に本腰を入れるようだ。同シリーズには『飛距離革命』なんていう、刺激的なネーミングのサプリもある。

　そして、今月25日、マルマンがゴルファー向けに、その名も「ゴルファーズサプリ」とダイレクトな、5種類のサプリを発売することになった。

　もともと同社は、86年からサプリメントの製造を行っており、ドラッグストアを中心に販売している。ところが、それが同社の一番の顧客である男性ゴルファーには届いていなかった。なぜなら「サプリをきちんと理解して選んでいるのは女性が中心。男は、とりあえず健康にいいからといった程度で、漠然と飲んでいる人が多いと思います」（広報担当・大塚賢二氏）

　その結果、男性ゴルファーもサプリはビタミン剤（同社非扱い）が中心という。そこで同社では、改めてゴルファーに多い健康上の悩みとその軽減に効果のあるサプリ商品を研究。そして、例えば関節の痛みを和らげるグルコサミン。あるいは、パットの障害となるかすみ目を防ぐルテイン＆ビルベリーエキスといったようなサプリを開発。それぞれに『らくらくラウンド』、『パット名人』『ドラコン王』といった、実に分かりやすく刺激的なネーミングを加え、さらにパッケージに同社契約の坂田信弘プロのイラストを用い、ゴルファーの心に届くようにした。他には『心技美体』『スッキリターン・ダイエット』の計5種類。

「当社のクラブ作りの基本コンセプトは、ゴルフをより簡単により楽しくということ。その点では、サプリメントも同じ目的の商品です」（前出・大塚氏）

　ゴルファーとしても、サプリのことなんて、サップリ知らない!? では済まない時代になるのだろうか。