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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/27号
2004年更新
得意のマスターズまで欠場したデュバル
結婚を追い風に、ツアー復帰はそろそろ?
 今年のマスターズには、本来いるべきひとりの選手がいなかったのを忘れていないだろうか? 当初の予定では、マスターズに向けて調整し、3月末にはPGAツアーに復帰しているはずだったデビッド・デュバルのことだ。

 今や歴代優勝者の高齢の選手以外で、出場資格があるのにマスターズを辞退したのは、97年のJ・デーリー以来のこと。しかも当時、彼はアルコール中毒のリハビリセンター入りしていたためで、マスターズの出場辞退というのは非常に珍しい。さらにデュバルはお隣りのフロリダ出身だが、大学はオーガスタナショナルの地元、ジョージア工科大学とあって、パトロンたちの間での人気も高いだけに、今年のマスターズでは、ちょっとした話題になっていたのだ。

 01年の全英オープン優勝で、再来年までの出場資格を持つデュバルは、本来の予定であれば、マスターズ前週のベルサウスに調整のために出場すると見られていたが、これを欠場したことから、マスターズ欠場は噂されていた。しかし、本当に出ないことがわかると、やはり、多くの選手から驚きの声が上がった。

「マスターズの出場辞退というのは、よほどのこと。でも彼に言わせれば、『まだ2年の出場資格があるんだ。それまでには、きっといいプレーができるようになるよ』ということなんだろう」と語るのは、今年のマスターズでは出場権を得られなかったF・ランガムだが、基本的には、不調のデュバルに対しての同情の声が多い。

 なにしろ99年にワールドランク1位になった彼も、先週のマスターズ時点では、それを312位にまで落としている。というより、そもそも昨年10月初旬のラスベガスで予選落ちして以来、6カ月も試合に出ていないのだ。順位が落ちるのも当然だが、実はマスターズはデュバルにとっては、相性のいい大会。実際98年から01年の4年間でなんと2位タイ、6位タイ、3位タイ、2位と、つねに上位に入賞しているのだ。昨年の2日目に83(初日79)を叩いて予選落ちしたことで自信を失くしたのかもしれないが、それにしても彼がなぜスランプに陥ったのか疑問の声も上がっている。

 デュバルは先の3月6日にスーザン・パーシッテさんと結婚、フロリダからコロラド州のデンバーに引っ越している。PGAツアーの選手で、その結婚式に出席したのは、D・ラブIIIとJ・フューリックの2人だけというのも驚きだが、そのラブIIIに言わせると「彼は、メンタル面では、かなりいい状態にある。立ち直ろうと頑張っている最中で、今試合に出て、混乱させたくないんだろう。完璧な状態で、自信を持って、ツアーに復帰したいと考えているんだと思う。彼が戻ってくるときには、すごいプレーが見られると思うよ。決して希望的観測ではなくてね」とか。

 デュバルは、肩と腰の故障に泣き、そのためにスウィングを変えることを強いられているが、レッドベターと復活プログラムを組んですでに3カ月。故障に苦しみ始めてからは、すでに3年近くになろうとしている。デュバル自身は、この4月末のヒューストンオープンで復帰したい意向を持っているようだが。一家の主となったデュバル。この結婚が、プレーにもいい影響が出ることを期待したい。

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