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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/27号
2004年更新
今年から新設されたアジア地区予選から
ひと足お先に全英出場を決めた塚田好宣
 マスターズが終わり今年のメジャーはあと3試合となったが、早くも全英オープンへの出場権を獲得した日本人がいる。その選手はツアー屈指のロングヒッターの塚田好宣。なぜ塚田はこんなに早く全英の出場権を得られたのか。

 今年から、門戸を開く目的で新設されたインターナショナル・ファイナル・クォリファイング(以下IFQ)という全英オープンの予選会が、アメリカ、欧州、豪州、アフリカ、アジアの五大陸で開催されている(残りは6月28日のアメリカ予選のみ)。今回、塚田が獲得したのは3月30、31日にシンガポールで開催されたIFQアジア予選会で、上位4人に与えられる全英本戦への出場権だった。

 このIFQにはワールドランクのポイントを0.01以上持っている選手に出場資格があり、有資格者は五大陸のどの予選会にも出場することができる。全英への出場予選会は、IFQの他にも、従来通り本戦のロイヤル・トルーン近郊の16会場での地区予選と4会場での最終予選が行われる。また、日本プロからミズノオープンまでの6試合の成績上位5人に与えられる日本予選も例年通り行う。

 IFQアジア予選では、日本ツアーでも活躍するインドのジョディ・ランダワなど3人が首位タイで並び全英出場権を獲得、残りひとつの席を巡って塚田や すし石垣など4人の4位タイの選手がプレーオフで争うこととなった。その1ホール目で塚田ひとりがバーディを獲り、全英本戦の切符を獲得した。その塚田にインタビューをした。

------そもそも今回IFQにチャレンジした理由は?

「大きなチャンスがあるのにそれにチャレンジしない手はない。去年、日本ツアーのQTに失敗し(出場優先順位62位)、寒い日本でトレーニングをするより暖かい所で実戦を重ねたほうがいいと、今年はアジアンツアーを回っている。『下に落ちた』と思われがちなそういう状況から、全英にチャンスを掴めば、実力を証明できると思った」

------IFQではどんなプレーができた?

「初日で5位タイにつけ、これはチャンスがあると思った。2日目に一時スコアを崩し順位をかなり落としたが『諦めるにはコレはあまりに大きすぎるチャンスだ』と踏ん張った。途中までは、ひとりが独走状態だったので『4人中3人抜け』のプレーオフになるだろうという状況だった。今年アジアを一緒に転戦している すし石垣と、『2人で一緒に行ければいい』なんて考えていたが、結果的に『4人中1人抜け』という状況になり、人のことなんか構ってられない。ここまできてむざむざと負けて他人に『おめでとう』なんて言って帰るなんてまっぴらだと思い、その時点で初めて緊張を感じた。プレーオフで(J・M・)シンが外し、決定した瞬間、本当に全英に行けるんだと思い、体の奥の方が震えた

------20歳の頃に米国に留学しているが……。

「日本のように上下関係の残る環境は合わないと思ったし、単純にアメリカへ行けばゴルフがうまくなると思ってもいた。結果的に行って良かった。自由で楽しい時間を過ごせたし、ゴルフも上手くなったと思う」

------飛ばし屋との評判だが。

「去年の日本ツアーのドライバー平均飛距離は3位、最後に逆転された。でも。アジアンツアーを回るようになって飛距離へのこだわり方が少し変わった。下が固く転がるのでドライバーを使う機会が少ないし、アジアでプレーする選手は他人の飛距離をあまり気にしない。もちろん自分は飛距離が頼りのプレースタイルに変わりはないが」

------今後の目標は?

「『全英に出られた』だけで終わらせたくない。メジャーの賞金は日本ツアーに加算されるわけだから、この機会にシード権が獲れればと狙っている。ただ、自分は日本ツアーにこだわっているわけではない。プロなんだから、場所ではなく賞金の大きさで出たい試合は決まる。もちろんそういう意味では最終的には米ツアーが目標になるが」

*


 アジアンツアーで賞金を稼ぎ、メジャーの出場資格をアジア予選で獲得。将来は大きな試合ならどこでも良い。そしてメジャーの獲得賞金で日本のシード権を狙う。まさにボーダレスの時代のプロゴルファーの生き方を、塚田好宣は示しているのかもしれない。

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