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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/13号
2004年更新
これも“藍ちゃん効果”!? 帽子に付ける
クリップがオークションサイトで高値取引
 プロ・アマ問わず、このところキャップのひさしにクリップを付けるプレーヤーが多くなった。マグネット式マーカーの台座として、アクセサリーとして、どうやらブームらしいが、一般ゴルファーが付けたいと思うクリップは多くは非売品。そのため、今マーケットでは少しおかしな現象も起きている。

 先週開幕した国内男子ツアーでも、多くの選手がキャップに金と黒の格子縞のクリップをつけていた。ブリヂストンがボール契約選手に贈った「ツアーステージX-01」のノベルティ(販促用の非売品)である。

 もともとは昨年、同社が全国で開催した小売店対象の展示会で、来場者に計1000個ほど配布したもの。クリップをノベルティにしたのは、昨年からクリップ&マーカーが流行。同時に、ワンポイントのアクセサリーとしてクリップを愛用するゴルファーが増えたためである。

 ところが、そのクリップが女子ツアー開幕戦での宮里藍の優勝で俄然人気に火が点いた。彼女がキャップにこれを付けて、TVで全国中継されたからだ。

「欲しいという問い合わせを、多数頂きました」(広報部)

 余りの反響の大きさに、さっそく同社では1万個を作製。宮里の使用ボール「X-01s」(ソフトタイプ)1ダース購入者に1個プレゼントした。それでも途切れぬ人気に、さらに1万個追加製造し、現在半ダースごとに1個進呈するキャンペーンを実施している。

 もっともこのボール自体が人気商品で、同社によれば品薄状態のショップもあるとのこと。そのためだろうか、同クリップはこのところネットのオークションサイトで1~2000円以上の値段で取引されている。

「一時は4000円の値がついていたこともあるようです」と同社の広報担当者。

 あるオークションサイトを覗くと、クリップよりも実用性の高いクリップ&マーカーが多数出品されている。そのなかで高値の応札があるのがナイキのものだ。同社が2月に「TA2・LNG」と「ナイキ ワン」のボールのキャンペーンで配布したノベルティは1000円以上。また、同社の市販品までが定価(1500円)より高い値で売買されているのだ。

「シルバーのスウォッシュマークのタイプはすごい人気です。今はあればあるだけ売れるという感じで、入荷が間に合いません。次の入荷までは、もうしばらくかかるようです」(ヴィクトリアゴルフ神田店)

 実際、都内のショップでもあまり見かけない。あるショップなどでは、カギのかかったショーケースの中に飾られていた。

 その他、ネットではパーリーゲイツ、アディダス、スリクソン(SRIスポーツ)などのクリップ&マーカーに高値の応札が集まっている。やはりアクセサリー性が大きなグッズだけに、ブランドロゴやデザインなど見栄えがポイントなのだろう。

 しかし、いくら洒落てるといっても、同じクリップ&マーカーを使うゴルファーと同組でのプレーは避けたいものだ。今のような品薄で、なかなか手に入らないうちがいいのかも。

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