週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

------初の米ツアーフル参戦、2試合を終えた今の手応えは？

「まあ、それなりの覚悟で来たわけですけど、最初から連続予選落ちで、とにかく早く予選を通りたいって思って……」

------調子が出ない？

「たぶん言葉が通じないことに対して、自分の中に違和感みたいなものがあるんでしょうね。英語が話せるようになりたいというより、言葉が通じない状況でも何とかなると思えるようにならなきゃって考えています」

------ゴルフの調子自体は？

「悪いです。ショットはまあまあだけど、パットが……」

------ソニーオープンのグリーンは芽のきついバミューダだったし、ぺブルビーチプロアマはボコボコだった……。

「ええ。自分のパットのフィーリングが悪いところで、グリーン自体が日本とは違う。慣れなんでしょうけど、とにかく思うように転がらない。で、どんどん不安になって、イメージが悪くなっていっちゃった」

------コース全体については？

「距離は長いですよね。ドライバーと3Wでも届かないなんて、日本ではないですから」

------コースセッティングは？

「いやあ、まだそこまで感じ取れる段階ではありません。フェアウェイそのものの幅は日本よりむしろ広いところもあるけど、そこをピンポイントで狙って第2打をどんなアングルからどう打つとか、そういうところまで、まだ頭が回ってない」

------でも、パットに悩んでいるところで、パターを変えてみようとは思わない？

「うーん、どっちがいいんでしょうねえ？ パターを変えるという手もあるけど、とりあえずは6年使い続けている今の慣れたパターを使って、グリーンの違いによって自分でストロークを調整するという方法でいこうと思っています」

------キャディは米国人だけど、コミュニケーションは大丈夫？

「今のキャディ（ヒルトン・JJ・ジェームス）は、以前、ジョー（尾崎直道）さん、横尾（要）さんなどのキャディもやった人。日本語はいくつかの単語ぐらいしかわからないので、やっぱりうまく伝わらない。こっちでの試合は基本的には孤独ですけど、その中でなるべく楽しく冗談言いながらプレーしたほうが変に悩まなくていいかなと思うので、3月からは日本のゴルフ場での先輩にキャディを頼む予定です。10年来の付き合いだし、僕のゴルフをよく知っているので」

------しかし、その前にリランキングがあるが……。

「いやあ、リランキングのことは、なるべく考えないようにしているんです。かなり意識してますから。2月のツーソンのあとですよね。まあ、これ以上落ちないから、あとは上にあがるだけだから楽と言えば楽。事務所の話だと、リランキングの結果が悪くても年間で最低25試合は出られるそうですけど……」

------ビュイック招待は、補欠の3番目から繰り上がっての出場だけど、マンデーも受けていた。今後もマンデーを受ける？

「ええ。今後も補欠だったらマンデーからトライして、出場のチャンスをダブルで狙います。どうしても出られない週はネイションワイドツアーに出ます。丸山（茂樹）さんに、『空き週はネイションワイドも出て、とにかく慣れろ』ってアドバイスされ、『ああ、そういう手もあるなあ』って思って」

------目標は？

「最低（賞金シードを獲れる）125位は死守したいですね」

------家族揃っての米ツアー転戦だが、生活面は落ち着いた？

「最初は大変でした。家探して、子供たちの学校探して、全員のビザ取って‥‥。当分、家族は試合会場には連れてこないけど、やっと子供たちの学校も決まって落ち着いてきました」

------現地校へ行く？

「はい。10歳の愛子と8歳の笑子は現地校に入り、週末は日本人学校も行きます。3歳の竜太郎のプレスクール（幼稚園）は、これから考えます。初めてのこと、知らないこと、いろんなことばかりですけど、何でも嫌だと思わずに楽しんでいこうと思っています」