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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/10号
2004年更新
米男子ツアーに出場した14歳の天才少女
M・ウィ“1打差予選落ち”で大器を証明
 米ツアー第2戦のソニーオープンは、E・エルスが大会2連覇を達成。しかし、話題を独占したのは米ツアー初出場を飾った14歳の天才少女、ミッシェル・ウィだった。

 まず“ウィ効果”は入場者数に現れた。ウィがプロアマに出た水曜日は前年比2倍以上の5247人。予選ラウンドでは、木曜日が同1.8倍(8921人)、金曜日が1.6倍(1万955人)に跳ね上がった。

 ウィは初日こそ2オーバー、105位タイと出遅れたが、2日目、スコアを落としては取り返すしぶとさを見せ、終盤、16番のバーディで通算1オーバーに。残り2ホールで2つスコアを縮めれば予選通過という期待がかかった。しかし17番はパー。それでも「18番でイーグルなら予選通過できる」「いやいやアルバトロスだってあり得る」と会場は興奮に包まれた。だが、18番はバーディで、予選通過ラインの1アンダーに1打及ばず、史上初の女子選手によるPGAツアー予選通過はならなかったが、今後の可能性の大きさを世界中に認識させた。

 ちなみに、ウィが2日間の全ドライバーショットの平均飛距離は274.1ヤード。また、初日14番(317ヤード)、18番(301ヤード)、2日目16番(311ヤード)と計3回も300ヤードを超えた。昨年のコロニアル招待でのA・ソレンスタムの最高飛距離は283ヤードだったが、ソニーオープンの2日間でウィが、その飛距離を上回ったのは実に10回。しかし、ことフェアウエイキープ率では、アニカが85.7パーセントだったのに対し、ウィは68パーセント。パーオン率もアニカの66.7パーセントに対し、ウィは56パーセントとかなりの差がある。この辺りはまだ荒削りと言えるだろう。

 ただ、第2ラウンドで3メートル以内のパットが14回あったが、ウィはそのすべてを決めており、精神力の強さも伺わせた。

 T・ウッズの登場とそっくりだという声も聞かれるウィの登場。まさにスーパースターの誕生だ。あのJ・パーネビックなどは「14歳の少女が予選通過するとしたら歴史的な出来事。この目で見たかった」と、2日目、ウィの組についてギャラリー観戦したほど。それでは、笑顔で予選2日間を終えたウィの生の声をお届けしよう。

------試合を振り返ると?

「よくやったと思います。あと1打だったと知って悔しい」

------18番を迎えたとき、1アンダーがカットラインだと知っていた?

「知らなかった。18番でバーディならイーブンパーで予選通過できると思ってました。それに、18番のグリーン周りのギャラリーがたくさん拍手してくれたから、私の予選通過に“おめでとう”って言ってくれていると思った。初日はパットが入らなかったけど、今日みたいにパットが入っていれば、予選通過は簡単だったと思う」

------自信はあったということ?

「あまりナーバスにはならなかったけど、グリーンは速いし、バンカーの砂は柔らかいし、PGAツアーの凄さを知りました」

------アニカはコロニアルに出た後「私の居場所はPGAツアーではなく、LPGAツアー」と言ったが、あなたはどう感じた。

私はPGAツアーが自分の居場所ではないとは思わない。LPGAもPGAも両方、私の居場所だと思います

------すごい注目を浴びたが。

「こんなにすごいことになるとは思ってなかった。だって、皆さん(メディア)は(アニカ出場により)女性がPGAツアーに出ることに、もう慣れていると思っていたから」

------ソニーオープンでの経験は今後に役立つと思う?

「もちろん。今回のラスト3ホールのプレッシャーに耐えたことが全米女子アマのマッチプレーに役立つと思うし、PGAツアーに出たことで、LPGAが簡単に思えるでしょう」

------PGAツアーから招待されたら、また出る?

「時間が許す限り出たい」

------運転免許を取りたいそうだが、PGAツアーでの予選通過は免許取得より早くできそう?

「そう思います。だって運転免許が取れるのは、あと2年も先ですから」

*


 男子の試合では、来週開幕の地元ハワイでのローカル競技であるパールオープンに出るだけで、PGAツアーでは、当面出場の予定はない。女子ツアーでは、セーフウェイ、メジャーのナビスコ選手権など6試合での出場が決定している。PGAツアーをわずか1打差で予選落ちした14歳の天才少女が、日本の女子ツアーで戦うところも見てみたいものだが。

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