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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/29号
2003年更新
今週開幕の全英OP、日本予選枠からの
出場組は今年こそ上位入賞果たせるか?
 今週開幕の全英オープン。他のメジャーに比べ、日本ツアーからの出場者が多い一方で、毎年、とくに日本予選枠組の予選通過率の悪さが目立っている。果たして、今年の出場選手は好成績を挙げられるだろうか

 今年、日本人および日本ツアーからの出場選手は、昨年の日本ツアー賞金ランク1~3位の谷口徹、佐藤信人、片山晋呉。同日本オープン優勝者のD・スメイル。同全英オープン5位の丸山茂樹。同全英シニアオープン優勝者の須貝昇。

 さらに日本ツアー特有の「全英オープン日本予選」(94年~)で、日本プロからミズノオープンまでの6試合の賞金ランク上位4人(他のカテゴリーによる有資格者を除く)と、98年から設けられた「ミズノオープン最上位者」という枠があり、今年は前者では友利勝良、S・K・ホ、宮瀬博文、谷原秀人、の4人が、後者の枠からはT・ハミルトンが出場する。この2つの枠の座を巡り、最終決定試合であるミズノオープンでは、毎年ドラマが起こり注目を浴びているが、今年は日本予選ランク1位のハミルトンがミズノオープンの優勝で「最上位者」となり、2位の片山も、すでに出場権を持っているため、6位だった谷原が“繰り上がり当選”して話題になった。

 このように日本予選では面白いドラマを見せてくれるのだが、どうも肝心の本線までドラマが続かない。つまり別表の通り、この予選枠から出場した選手の成績があまりに振るわないのだ。このままでは、この日本特別枠に対して、他地域から不満の声も出かねない。そこで、期待を含めて日本予選(ミズノ最上位者を含む)枠から出場する選手5人に大会直前の抱負を聞いた。

 まず今年5年ぶりの復活Vを果たし、絶好調の状態で全英に臨むハミルトンは「勝つことを目標に行きます。過去92年は予選落ち、96年は44位という成績ですが、今年は日本で3勝しているし、3度目の挑戦で初めて良いプレーができると期待してます」と頼もしい発言。

 過去全英に5回挑戦の経験をもつ友利勝良、「年初めにトレーナーに『今年は全英に行こうと思っている。向こうの予選会に出てでも行きたい』と話していたんです。理由は、全英初出場から今年がちょうど10年目、しかもそのコースが今年開催のロイヤルセントジョーンズであること、そして過去5回で唯一予選落ちしたのがこのコース、ということが重なったから。30代の10年前でも距離のあるコースとの印象があった。40代の今はもっと厳しいかもしれない。でもショットを真っすぐ飛ばし、コロコロ転がしていけば何とかなるかなと思っています」とリベンジを誓う。

 今年、半月板損傷から復活、すでに2勝している宮瀬博文は3年ぶりの出場だが、「今年で3回目の出場で過去2回は予選落ち。今年はなんとか予選通過したいと思ってます。スウィング改造も着々と進んでいるし、ゴルフの調子はいい。後はひざの具合次第」とのこと。

 未勝利ながら常に上位に食い込み安定感を誇る韓国人のS・K・ホは、「世界的な大会は昨年のワールドカップ以来ですが、今回は韓国人の私が個人で日本ツアーの枠から出場できるということで、頑張らなければと思っています。風が強いだろうから、僕の持ち味であるリズムを崩さないようにして、予選通過を目指します」とする。

 滑り込み出場となった谷原は、「勉強と経験を積むには絶好の機会。楽しみです。対策は低い球でコースマネジメントをしっかりすること。自分は失うモノが何もないんだから、4日間やれるよう出たとこ勝負でやってきます」と目を輝かす。

 今季絶好調のハミルトンか、経験のある宮瀬か、“全英男”友利か、安定感のホか。はたまた無欲で挑む谷原か。日本予選枠組よ、今年こそ……。

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