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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/29号
2003年更新
M・ウィー以外にも有望ジュニア続々登場
タイオープンで61のツアー記録出した16歳
 ミッシェル・ウィーが、女子のメジャー、ナビスコ選手権では最終日、最終組でラウンドしたことは記憶に新しい。確かにウィーが13歳の少女であることを考えれば、天才少女の呼び声も、間違いないように思えるが、どうやら天才ジュニアは彼女だけではないようだ。

 2001年の世界ジュニアチャンピオンで、先のアジアPGAツアーのタイランドオープンで活躍したタイ人男子で16歳のチャニン・プンタウォン。最終日に81を叩き、結果的には47位に終わったが、それでもトータルでは4アンダー。16歳のアマチュアが、プロの試合で予選を通過、アンダーパーでラウンドしたことだけでも驚きだ。

 しかも、3日目にはなんと61をマーク、この61というスコアはアジアPGAツアーにおける18ホールの最少スコア(タイ)というから仰天ものだ。

「僕のこれまでの最少スコアは64。アメリカのジュニアの大会で作ったもので、プロの試合でこんなスコアが出るとは思わなかった。とにかく今日のラウンドは最高に満足。予選通過が目標だったから、最終日はガンガン攻めていっても、失うものがない」と3日目のプレー後に語っていたが、恐れを知らない若さで攻めたところが、前日より20打も多い81を叩き、2位タイから一気に47位に沈んでしまったというわけだ。

 この試合、19アンダーで優勝した25歳のE・ロアー(米)も、「16歳のアマチュアとは信じられない」と語っていたが、ちなみに、試合が開催されたバンコク郊外にあるクリサダシティゴルフヒルズは、ヤーデージが6975ヤードと長いコース。スコアの粗さは、成長とともに直していくこともできるが、爆発力は天性のものと言われるだけに、プロの試合のコースセッティングで61を出すというのは、彼の逸材ぶりを証明しており、将来が楽しみだ。

 もうひとり、将来、ミッシェル・ウィーとライバルになるのではないかと期待されているのが、16歳のアメリカ人女子ジュニア、ポーラ・クリーマーだ。実は、この5月初旬の米LPGAのアサヒ緑健国際への招待が決まり、話題を集めているのだが、本人は「私は、ただプロの試合でプレーしたいというだけでなく、トップ10に入りたいと思っているの。最終日には優勝を狙える位置にいたいし、それができると思っている」と自信満々なのだ。

 というのも、昨年の10月から、今年の3月までの、ジュニアの試合における彼女の平均ストローク数は69.46。先の2月にはシーパインス・オーシャンコースで67というジュニアのコースレコードタイ記録を作っているが、この67という記録を過去に作ったのが、目下、今男子ツアーで活躍しているC・ハウエルIII。つまり、少なくとも男子のトップジュニアと戦っても負けないくらいの実力は十分あるといっても過言ではない。

 クリーマーは、朝7時半から夜の9時まで、毎日、学校とレッドベター・ゴルフアカデミーで過ごすハードなスケジュールをこなしている。

「まだまだゴルフで学ばなければならないものがあるが、とにかく才能には恵まれている」とは、父親のポールさんの弁だが、将来が期待されるジュニアであることには違いない。

 彼女の夢は、いつの日かLPGAの頂点に立つこと。これに対し、ウィーの夢はなんとマスターズに出場することとか。夢の大きさからいえば、ウィーのほうが上だが、そうした夢が、そう非現実なものではないように思わせるところがすごい。

 日本国内でも、宮里藍をはじめ、開幕戦のダイキンで活躍した宮里美香、さらには小社主催ゴルフダイジェストアワードのジュニア大賞を受賞した諸見里しのぶ、池田勇太ら才能溢れるティーンエージャーが次ぎから次ぎへと出てきているが、世界でも確実に有望なジュニアが育っているようだ。

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